ファイル (GNOME)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 02:09 UTC 版)
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       GNOME 40におけるファイルのスクリーンショット
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| 開発元 | GNOMEプロジェクト | 
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| 初版 | 2001年3月13日 | 
| 最新版 | |
| リポジトリ | |
| 種別 | ファイルマネージャ | 
| ライセンス | GPL 3.0かそれ以降 | 
| 公式サイト |  apps | 
    
ファイル(以前はNautilus)はGNOMEデスクトップの標準GUIファイルマネージャ。GVfsを通してSamba、NFSなどのリモートファイルシステムに透過的にアクセスすることもできる。オプションでフォルダ内にウェブサイトを表示することもできる。
歴史
ファイルの発祥であるNautilusは元々Eazel社によって開発されていた。しかし、バージョン1.0を2001年3月14日にリリースした後、2001年5月にEazel社は破産したために、以後オープンソースコミュニティで開発が続けられることになった。なお、Eazel社はもともとGPLの下で開発を行っていた。
Nautilusのバージョン1.0が発表された当時、動作が非常に遅いと批判された。GNOME 1.4では標準ファイルマネージャをGMC (Gnome Midnight Commander) からNautilusに変更したために、GNOMEも批判の的になった。以後2002年にGNOME 2.0用のバージョン2.0をリリースした後は、GNOMEとの統合性や軽量化を進めた。例えばアイコンがオウム貝の絵からフォルダの絵になったが、これはGNOME Human Interface Guidelines(HIG)への準拠のためである。また、デスクトップフォルダが ~/Desktop になったのもfreedesktop.orgの標準に合わせたものである。GNOME 2.5のNautilusから、フォルダを開くごとにウィンドウが開くスペイシャルモードに変更されて高速化が図られたが、従来のブラウザモードに切り替えて使用することも可能となった。
GNOME 3.6より、「Nautilus」の名前が「ファイル」に改名された[2]。ただし2025年5月現在においてもGNOME公式のアプリ紹介ページの「ファイル」のページのURL[3]、パッケージ名やコマンド名等も「nautilus」のままである。
機能
代表的な機能を挙げる。
- GVfsによる、FTP、Windows Server Message Block共有、OBEX、Files transferred over shell protocol、HTTP、WebDAV、SFTPの利用。
 - アイコン、テキストファイル、画像等のサムネイル表示
 - サイドバー
 - エンブレムの設定
 - 背景の設定
 - ブックマーク機能
 - タブ表示機能
 - 拡張ペイン (同時に二つのディレクトリを表示する機能)
 - GStreamerによる音声ファイルの再生。
 - メディア挿入時のアクション
 
関連項目
脚注
- ^ "48.3"; 閲覧日: 2025年6月29日; 出版日: 2025年6月29日.
 - ^ GNOME 3.6 リリースノートの「ファイル」ページで紹介されている
 - ^ https://apps.gnome.org/ja/Nautilus/
 
外部リンク
- GNOME_Filesのページへのリンク