シューベルト:幻想曲 ハ長調(グラーツの幻想曲)
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューベルト:幻想曲 ハ長調(グラーツの幻想曲) | Fantasie(Grazer Fantasie) D 605A | 作曲年: 1818?年 出版年: 1969年 初版出版地/出版社: Bärenreiter |
作品解説
1969年、グラーツの音楽家であったルドルフ・フォン・ヴァイス=オストボルンの遺品の中から発見され、その年のうちに出版された作品(その地名に因んで《グラーツ》幻想曲と呼ばれる)。発見された譜はシューベルトの自筆譜ではなかったが、彼の作品を管理していたヨーゼフ・ヒュッテンブレンナーの筆跡で「フランツ・シューベルト作曲 ピアノフォルテのための幻想曲」と記されていた。作曲はシューベルト21歳の1818年と推定されている。
主題はシューベルトらしい牧歌的な旋律がオクターヴで歌われる。その後は「ポロネーズ風に」という指示による舞曲リズムをはじめ、さまざまな調と動きを幻想的に展開させるが、最終的には冒頭主題が回帰し、穏やかに作品を閉じる。
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