FOLFOX以外で大腸癌によく用いられる抗がん剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 17:51 UTC 版)
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カペシタビン カペシタビン(商品名 ゼローダ)は5-FUと同じフッ化ピリミジン系に類する経口抗がん剤であり、5-FUのプロドラッグである。2008年6月の時点で、日本では結腸癌において術後補助化学療法に対してのみ承認されている。L-OHPとの併用の成績もいくつか報告されており、FOLFOXに対してCapeOX, XELOXなどと呼ばれている。 TS-1 一般名はテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウムであり、日本で広く用いられているフッ化ピリミジン系経口抗がん剤である。2008年5月時点で、術後補助化学療法としてのTS-1の有効性および安全性は確立していない。 CPT-11 イリノテカン(CPT-11、商品名カンプトなど)はトポイソメラーゼI阻害薬でありDNA合成を阻害する。FOLFIRI療法の中心的薬剤である。主な副作用として下痢があり、この治療にはロペミンが有効である。また骨髄抑制が非常に強いことが知られている。FOLFOXとFOLFIRIは交差耐性がないため、一方が効かなくなった場合はもう一方に切り替えて治療が継続される(FOLFOX6のオキサリプラチンをCPT-11に置き換えるとFOLFIRIになる)。この場合、StageIV大腸癌に対してはFOLFOX6とFOLFIRIのどちらを先に行っても生存に差がないことが臨床試験で証明されている。 ベバシズマブ ベバシズマブ(商品名 アバスチン)は血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を標的とする分子標的治療薬であり、FOLFOX (XELOX)、FOLFIRIなどとの併用も行われている。
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