ESS 3100形電気機関車とは? わかりやすく解説

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ESS 3100形電気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/25 11:29 UTC 版)

ESS 3100形電気機関車
基本情報
運用者 ESS → PJKA
製造所 AEG
製造年 1924年
総数 3両(3101-3103)
投入先 タンジュンプリオク - ジャティネガラ
ジャカルタ - ボゴール
主要諸元
軸配置 '(1A)Bo-Bo(A1)'
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電気方式 直流1500V(架空電車線方式)
定格出力 1.100 kW (1.500 hp)
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ESS 3100形電気機関車インドネシア語Lokomotif listrik ESS 3100)は、かつてインドネシアジャカルタボゴールとの間で使われていた電気機関車である。ドイツAEG社で1924年に製作され、ESS 3101~ESS 3103号機の三両が導入された。インドネシアが植民地であった時代から1960年代後半まで用いられた[1]

概要

インドネシアの鉄道網の電化工事は、1923年から行われており、1925年にタンジュンプリオクからミースターコルネリス (現在のジャティネガラ駅) 線で初めて直流1500Vの架空電車線方式による運用が開始された。当時バタビア(現在のジャカルタ)の電気鉄道の施設・インフラ・運行は、Staatsspoorwegen (SS) 社の子会社である Elektrische Staatsspoorwegen (ESS) 社によって行われていた。 ESSは当形式に加えて、SLM社製の3000形[2]、Werkspoor社製の3200形[2]、buatan Borsig製の3300形[3]、Werkspoor社製の360V直流バッテリー機関車である4000形[2]などの多くの電気機関車を保有していた。

将来の山岳路線の電化のためのプロトタイプとして使用され、スイスの山岳区間で使用される機関車に似ていることから、ザンクトゴッタルド(St. Gotthardとも呼ばれていた[4]

当初は、タンジュンプリオク=ミースターコルネリス線の運行のみ使用されていたが、1930年に現在のボゴール線であるデポックとブイテンゾルグ (現在のボゴール) まで電化区間が延長されると当路線の運行も担当した。 日本によるインドネシア占領中には機関車の全形式名が変更され、形式番号から最初の一桁を削除し三桁となった。例として「3101号機」は、「101号機」へ改称される。1960年代後半には定期運行を行っていなかったと推定される。 ESS 3100形は全車両が廃車となり1両も保存されなかった。

出典

  1. ^ Electrische Staatspoorwegen”. searail.malayanrailways.com. 2025年4月25日閲覧。
  2. ^ a b c インドネシアのEL・DL”. horikoshi80105.web.fc2.com. 2025年4月25日閲覧。
  3. ^ Java”. www.internationalsteam.co.uk. 2025年4月25日閲覧。
  4. ^ Faiz. “Lokomotif Listrik Era Kolonial Belanda”. Eligible For You. 2025年4月25日閲覧。



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