Cyclopentadecanolideとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > Cyclopentadecanolideの意味・解説 

ペンタデカラクトン

分子式C15H28O2
その他の名称エキサルトリド15-ペンタデカノリド、Exaltolide、15-Pentadecanolide、Oxacyclohexadecan-2-one、15-Hydroxypentadecanoic acid lactone、Pentalide、ペンタリド、Cyclopentadecanolide、シクロペンタデカノリド、エクサルトリド、15-ペンタデカノラクトン、15-Pentadecanolactone、ペンタデカノリド、2-ペンタデカロン、1,15-ペンタデカノリド、ペンタデカラクトン、ムスカラクトン、チベトリド、Thibetolide、Pentadecalactone、ペンタデカノラクトン、Pentadecanolide、Pentadecanolactone、1,15-Pentadecanolide、Muskalactone、2-Pentadecalone、ペンタリッド、ω-ペンタデカンラクトン、ω-Pentadecanlactone、15-Hydroxypentadecanoic acid 1,15-lactone、1-Oxacyclohexadecan-2-one
体系名:1-オキサシクロヘキサデカン-2-オン15-ヒドロキシペンタデカン酸ラクトンオキサシクロヘキサデカン-2-オン15-ヒドロキシペンタデカン酸1,15-ラクトン


シクロペンタデカノリド

(Cyclopentadecanolide から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 17:23 UTC 版)

シクロペンタデカノリド
Cyclopentadecanolide
識別情報
CAS登録番号 106-02-5
特性
化学式 C15H28O2
モル質量 240.38 g mol−1
外観 白色ないしごく薄い黄色の結晶
匂い ムスク香
融点

35-37℃

沸点

280 °C, 553 K, 536 °F

への溶解度 不溶
溶解度 アルコール、油に可溶
危険性
引火点 162℃
半数致死量 LD50 >5g/kg(ラット経口、ウサギ経皮)
関連する物質
関連する大環状ムスク ムスコン
シクロペンタデカノン
シクロヘキサデカノリド
アンブレットリド
関連物質 シクロペンタデカン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

シクロペンタデカノリド: Cyclopentadecanolide)は、C15H28O2で表される大環状合成ムスクの一種である。15-ペンタデカノラクトン[1]、オキサシクロヘキサデカン-2-オンとも表記され、一般にはエグザルトリド: Exaltolide)の名称で知られる[2]。天然にはアンゲリカ(セイヨウトウキ)の根の油に含まれる。

合成

本物質のような大環状化合物は分子内閉環法環拡大法英語版が研究されたが、工業的にはアゼライン酸半エステルから、ウォーレス・カロザースナイロンの研究中に1935年に発見した重合-解重合法を経て製造される。

2×HOOC(CH2)7COOEt →(コルベ電解)→ EtOOC(CH2)14COOEt → AgOOC(CH2)14COOEt →(ハンスディーカー反応)→ Br(CH2)14COOH → HO(CH2)14COOH → 重合・解重合 → シクロペンタデカノリド

他に、ドデカンジオールやウンデシレン酸からの合成、オキサビシクロアルケンからの環拡大法の研究も行われたが、商業化には至っていない[2]

歴史

1927年にM.Kerschbaumにより、アンゲリカの精油の高沸点部分から麝香の香りをもつ本物質が発見され、合成ムスクの研究に大きな役割を果たした[3]

利用

調合香料の有用な保留剤として1~5%ほど使用される。食品用フレーバーとしての利用は多くないが、ベリーブドウセイヨウナシナッツバニラ洋酒ワイン系フレーバーに0.1~1.5ppmほど使われることがある[2]

脚注

  1. ^ a b 製品情報東京化成工業
  2. ^ a b c d 『合成香料 化学と商品知識』
  3. ^ 『香料の物質工学』

参考文献



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Cyclopentadecanolide」の関連用語

Cyclopentadecanolideのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Cyclopentadecanolideのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのシクロペンタデカノリド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS