Beat Itとは? わかりやすく解説

今夜はビート・イット

(Beat It から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/15 21:15 UTC 版)

「今夜はビート・イット」
マイケル・ジャクソンシングル
初出アルバム『スリラー
リリース
録音 1982年
ジャンル ハードロック/R&B
時間
レーベル エピック・レコード
作詞・作曲 マイケル・ジャクソン
プロデュース クインシー・ジョーンズ
チャート最高順位
マイケル・ジャクソン シングル 年表
ビリー・ジーン
(1983年 (1983)
今夜はビート・イット
(1983年 (1983)
スタート・サムシング
(1983年 (1983)
Michael Jackson's This Is It 収録曲
スリラー
(9)
今夜はビート・イット
(10)
ブラック・オア・ホワイト
(11)
ミュージックビデオ
「Beat It」 - YouTube
テンプレートを表示

今夜はビート・イット」(原題:Beat It)は、マイケル・ジャクソンの楽曲、及びアルバムThriller』から3作目のカット・シングル。

概要

「今夜はビート・イット」を歌うマイケル(1992年)

ハードロックR&Bの融合が特徴的で、エドワード・ヴァン・ヘイレンスティーヴ・ルカサーポール・ジャクソン・ジュニアのギタリスト3人が参加しており、エディはギター・ソロも担当している。エディは、ビクトリーツアーの一公演に飛び入りで参加し、ソロ・パートを弾いている(その時の写真や動画が少なからず存在する)。ミュージック・ビデオは、ウエスト・サイド物語をモチーフとしている[1]。 2008年2月に発売された『Thriller 25』には、この曲をリミックスしてファーギーのボーカルをフィーチャーしたものが収録されている。また、PVには本物のギャングが参加している(ロサンゼルスにいた人々とされる)。

エドワード・ヴァン・ヘイレンのギターソロ

ハードロックバンド ヴァン・ヘイレンのリード・ギタリストであるエドワード・ヴァン・ヘイレンはギター・ソロを追加して欲しいと依頼された[2][3]。最初にクインシー・ジョーンズから連絡を受けたとき、いたずら電話かと思った[4]がその電話が本物であることを確認した彼は、ギタリストのアラン・ホールズワースから借りたハートリー・トンプソンのアンプを使用し[5]、ギター・ソロを録音した[6]

クインシー・ジョーンズとマイケル・ジャクソンがこの曲の「スケルトン・バージョン」をエディの家に持参しギター・ソロは録音された。ギタリストのスティーヴ・ルカサーは「最初、エディが良いソロを弾いてとてもロックだったんだがクインシーが強すぎるというんだ。だから自分はディストーションギターのサウンドを減らさなければならなかった。それがリリースされたんだ」[6]と回顧する。二つのバージョンのギター・ソロが録音された[4]

エディのギター・ソロが始まる直前、誰かがドアをノックするような音が聞こえる。一説にはエディのレコーディング・スタジオに入ってきた人だとも言われる。別の話では、自分のギターを叩いたのだとされる[7]。だが実際にはその音はマイケル・ジャクソンがドラムケースを叩いた音であるとアルバムのライナー・ノーツに記されている。

エンジニア達は、レコーディングの最中にエディのソロの音でコントロール・ルームのモニタースピーカーが火を噴いたことに驚き、「これは本当にすごいものに違いない!」と叫ぶに至った[8]

ちなみに、エディはこのギターソロ・レコーディングに無償で参加してしまったため、あとでデイヴィッド・リー・ロスに怒られたという。

反響

アメリカビルボード誌では、1983年4月30日に週間ランキング第1位を獲得。ビルボード誌1983年年間ランキングは第5位。

ローリング・ストーン』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・ソング500」と「オールタイム・グレイテスト・ギター・ソングス100」において、それぞれ185位[9]と81位[10]にランクイン。

また、YouTubeにおける公式ミュージック・ビデオの再生回数は、2023年11月に10億回再生を達成した。マイケルのミュージック・ビデオがYouTubedで10億回再生を達成するのは、「ビリージーン」、「They don't care about us」に次いで3曲目である[11]

パロディ

この曲は人気の高さから、パロディの題材に使われることも多い。以下はいくらかの事例である。

カバー

脚注

  1. ^ allmusic.com
  2. ^ Taraborrelli 2004, pp. 224–225.
  3. ^ Shields, Gerard (April 22, 1983). Motown going strong into the '80s”. 2012年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月6日閲覧。. The Daily Collegian.
  4. ^ a b Quan, Denise (2012年11月30日). “Eddie Van Halen deconstructs his collaboration on 'Beat It'”. CNN. https://edition.cnn.com/2012/11/30/showbiz/music/van-halen-jackson-thriller/index.html 2015年4月3日閲覧。 
  5. ^ Tribute to Eddie Van Halen's Favorite Guitarist, Allan Holdsworth”. Van Halen News Desk (2017年4月17日). 2017年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月6日閲覧。
  6. ^ a b Cadman & Halstead 2007, pp. 27–28.
  7. ^ Day, Patrick Kevin; Martens, Todd (2008年2月12日). “25 'Thriller' facts”. The Baltimore Sun. http://www.baltimoresun.com/entertainment/la-et-web-thrillertrivia12feb12-story.html 2009年3月25日閲覧。 
  8. ^ “The Many Lives of Q”. BBC. (2010年12月10日). https://www.youtube.com/watch?v=e-H1mCEAoiA#t=7m00s 2015年10月11日閲覧。 
  9. ^ The 500 Greatest Songs of All Time” (英語). Rolling Stone (2021年9月15日). 2021年12月21日閲覧。
  10. ^ [1]
  11. ^ 故マイケル・ジャクソン、「今夜はビート・イット」MVがYouTubeで10億再生突破、Billboard JAPAN、2023年11月30日。

関連項目


Beat It

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/21 15:40 UTC 版)

ヴィンセント・パターソン」の記事における「Beat It」の解説

バックダンサー務めギャングのボス扮した。

※この「Beat It」の解説は、「ヴィンセント・パターソン」の解説の一部です。
「Beat It」を含む「ヴィンセント・パターソン」の記事については、「ヴィンセント・パターソン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「Beat It」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「Beat It」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Beat Itのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Beat Itのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの今夜はビート・イット (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのヴィンセント・パターソン (改訂履歴)、3球コンサート 1983・8・28 大阪球場 (改訂履歴)、ウッドストック (漫画) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS