BMWザウバー・F1.07とは? わかりやすく解説

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BMWザウバー・F1.07

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/03/06 03:35 UTC 版)

BMWザウバー・F1.07
カナダGPにてニック・ハイドフェルド
ドライブするF1.07
カテゴリー F1
コンストラクター BMWザウバー
デザイナー ヨルグ・ザンダー
先代 BMWザウバー・F1.06
後継 BMWザウバー・F1.08
主要諸元
シャシー カーボンファイバー ハニカム コンポジット モノコック.
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド インボード・スプリング/ダンパー.
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド インボード・スプリング/ダンパー.
トレッド 前:1,470 mm (58 in)
後:1,410 mm (56 in)
ホイールベース 3,110 mm (122 in)
エンジン BMW P86/7 2,400 cc (146 cu in) 90度 V8. NA, ミッドエンジン, 縦置き
トランスミッション BMWザウバー製 7速 "Quick Shift Gearbox (QSG)". Cast titanium housing, steel gears.
重量 605 kg (1,334 lb)
燃料 ペトロナス
タイヤ ブリヂストン
主要成績
チーム BMWザウバーF1チーム
ドライバー ニック・ハイドフェルド
ロバート・クビサ
セバスチャン・ベッテル
コンストラクターズ
タイトル
0 (2位:2007年
初戦 2007年オーストラリアグランプリ
出走
回数
優勝
回数
ポール
ポジション
ファステスト
ラップ
17 0 0 0
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BMWザウバーF1.07BMWザウバー2007年のF1世界選手権に投入したフォーミュラ1カーである。また、2009年から搭載される運動エネルギー回収システム(KERS)のテストにも使用された。

目次

F1.07

フロントノーズをはじめリヤセクションがスリムなデザインとなるなど、キーポイントとなる空力と、ブリヂストンタイヤのワンメイクに対処するためのフロントサスペンションとリヤサスペンションに大幅な変更が成されている。

2007年シーズン

ロバート・クビサがドライブするF1.07(2007年イギリスGP

2強のフェラーリマクラーレンには及ばないものの、前年チャンピオンチームのルノーを上回って第3勢力のポジションを確保した。マクラーレンがスパイゲートによりコンストラクターズポイントを剥奪されたため、ザウバー時代から通じて過去最高のコンストラクターズランキング2位を獲得した。

第6戦カナダGPではロバート・クビサが大クラッシュを喫し、マシンは大破したが、クビサの身体に大きなダメージはなく、モノコックの堅牢性を証明することになった。クビサは大事をとって次戦アメリカGPを欠場し、サードドライバーのセバスチャン・ベッテルが代走でF1デビューした。

スペック

シャーシ

  • シャーシ名 F1.07
  • 全長 4,580 mm
  • 全幅 1,800 mm
  • 全高 1,000 mm
  • ホイールベース 3,110mm
  • 前トレッド 1,470 mm
  • 後トレッド 1,410 mm
  • ブレーキ ブレンボ
  • ホイール OZ

エンジン

  • エンジン名 P86/7
  • 気筒数・角度 V型8気筒・90度
  • 排気量 2,400cc
  • スパークプラグ NGK

記録

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 ポイント ランキング
AUS
MAL
BHR
ESP
MON
CAN
USA
FRA
GBR
EUR
HUN
TUR
ITA
BEL
JPN
CHN
BRA
2007 9 ニック・ハイドフェルド 4 4 4 Ret 6 2 Ret 5 6 6 3 4 4 5 14 7 6 101 2位
10 ロバート・クビサ Ret 18 6 4 5 Ret Inj 4 4 7 5 8 5 9 7 Ret 5
セバスチャン・ベッテル TD TD 8
  • ドライバーズランキング
    • ニック・ハイドフェルド 5位
    • ロバート・クビサ 6位
    • セバスチャン・ベッテル 14位

F1.07C

2008年7月にヘレス・サーキットで行われた合同テストに投入された。マシン自体は,2009年レギュレーションに合わせてダウンフォースを削減した前後ウイングを装着している。また、KERSも装着しているが、サイドポンツーンがスクエアな形状になっていることから、この部分にバッテリーなどが搭載されている可能性がある。

このマシンは、テストドライバーであるクリスチャン・クリエンによって3周走行したが、ピットに戻ってきた際にメカニックがマシンに触れ、感電するという事故を起こしてしまった[1]。幸いメカニックは軽い負傷程度で済んだが、チームはKERSのテストプログラムを一時中断。原因を解明するまでには1ヶ月を要した[2]

脚注

  1. ^ “BMW、KERSテスト中にメカニックが感電”. F1-gate.com. (2008年7月22日). http://f1-gate.com/bmw/f1_1341.html 2012年3月7日閲覧。 
  2. ^ “BMW Sauber establish cause of KERS shock”. Formula1.com. (2008年8月21日). http://www.formula1.com/news/headlines/2008/8/8247.html 2012年3月7日閲覧。 



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