AnTuTuとは? わかりやすく解説

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AnTuTu

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/07 05:20 UTC 版)

北京安兔兔科技有限公司
Beijing AnTuTu Technology
種類 株式会社
略称 AnTuTu
本社所在地 中国
北京市朝陽区
設立 2010年
業種 情報・通信業
代表者 邵英
関係する人物 梁斌, 佐野榮太郎
外部リンク http://antutu.com
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AnTuTu(あんつつ、簡体字:安兔兔)は北京市の朝陽区に本部を置く中国のソフトウェア開発企業[1]であり、同社のブランド名。

AnTuTu Benchmarkほか、主にモバイル端末向けアプリケーションのベンダーとして知られる。

概要

起業家のShào Yīng (邵英)[2]とLiáng Bīn (梁斌)[3]が共同で創業した中国のソフトウェア開発企業である。

AnTuTu Benchmark(後述)を始めとしたベンチマークアプリケーションを中心に開発・提供しており、製品にはオペレーティングシステム (OS) に根ざすシステム関連のソフトウェアが多い[4]。

製品

いくつかの製品はクロスプラットフォームで開発・提供されている。本項では特記なき限りAndroid端末向けの製品を中心に解説する。

AnTuTu Benchmark

AnTuTu Benchmark
開発元 AnTuTu
初版 2011年0日 (15年前) (2011-12-00)
最新版
V10.3.1 / 2024年8月7日 (2年前) (2024-08-07)
対応OS Android
iOS
Windows
Windows Phone[5]
対応言語 中国語、英語、日本語など
iOS版は中国語のみ
サポート状況 供用中
公式サイト http://antutu.com
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AnTuTu Benchmark(あんつつ ベンチマーク)は、PC、スマートフォン、タブレット、モバイルOS向けのベンチマークソフトウェアである[6]。とりわけモバイル端末向けのベンチマークソフトウェアとしてはデファクトスタンダードの地位を得ており、単に「AnTuTu」と称すればAnTuTu Benchmarkを指す場合もある[注 1]。Android版のAnTuTu Benchmarkは日本語化されているが、iOS版は英語と中国語のままであり、アプリケーション内の広告も中国向けになっているため、他国の端末で広告をタップするとApp Storeエラーが表示される。

提供

2020年3月上旬に突然Google PlayからAnTuTu Benchmarkが削除された。これについてAnTuTuは誤解によるものであると反論[8]し、公式サイトから最新のAnTuTu BenchmarkおよびAnTuTu 3DBench(後述)のApkファイルをダウンロード出来るよう配信方式を変更した[9]。

チート対策

AnTuTu Benchmarkはモバイル端末における標準的なベンチマークソフトウェアであるがゆえ、ハードウェアメーカーからチートのターゲットにされる[10]ケースがあり、対策された端末の増加につれ、計測結果の信頼性が疑問視されるようになっていった[11][12]。チート行為への対抗策として、2013年にAnTuTuは、メーカーのチート行為をより困難にする新たなベンチマークソフトウェア「AnTuTu X Benchmark」を開発[13][14]。端末がroot化あるいは改造されていると警告を表示する仕組みが実装された[注 2]。

AnTuTu Go

AnTuTu Go(あんつつ ゴー)は、AnTuTu Benchmarkから複雑な演算処理を取り除き、軽量化を図ったベンチマークソフトウェアである[15]。動作が軽い一方、AnTuTu Benchmarkほど正確な計測結果は得られず、計測ルーチンの設計が異なるため、AnTuTu Goによって得られる数値は、AnTuTu Benchmarkによって得られる数値と単純比較できない。

AnTuTu 3DBench

AnTuTu 3DBench(あんつつ スリー・ディー・ベンチ)は、3Dオブジェクトの描画速度を計測する、ベンチマークソフトウェアの一種である[16]。AnTuTu Benchmarkに搭載された、GPUの処理速度を計測する機能とは異なるため、AnTuTu 3DBenchによって得られる数値は、AnTuTu Benchmarkによって得られる数値と単純比較できない。

AnTuTu Tester

AnTuTu Tester(あんつつ テスター)は、バッテリーの健全度や、タッチパネルの物理的なトラブルを試験・検証できるソフトウェアである[17]。ただし性能の経年劣化やトラブルを発見できるのみで、一部のバッテリーメンテナンス用アプリケーションに見られる修復機能は持たない。

AnTuTu Power Saver

AnTuTu Power Saver(あんつつ パワー セーバー、日本語:AnTuTu 省電力)は、スマートフォンやタブレット端末に搭載された、バッテリーの消費を抑えるためのメモリ常駐型ソフトウェアである[18]。AnTuTuがリリースしたアプリケーションの中では、相対的に高度な技術が使われている。省電力ソフトウェアには通信量を制限したり、バックグラウンドで動作するアプリケーションのコントロールによってバッテリーの消費を抑えようと試みる製品が多い中、AnTuTu Power Saverには、それらに加え端末の管理者権限を駆使し、CPUの演算速度をコントロールする機能等も実装されている。ゆえに販売時点で管理者権限が付与されている端末か、何らかの手法でroot化された端末でなければ、本来の機能を活かせない[注 3]。

AnTuTu Lite

AnTuTu Lite(あんつつ ライト)は、RAM容量やSoCの関係で標準のAnTuTu Benchmarkや3DBenchmarkが実行できない廉価版や低スペック端末でもベンチマークテストが行えるようAnTuTu GOよりも更に軽量化されているバージョンである。無論標準のAnTuTuのスコアとは単純比較出来ない。 

AnTuTu 3DBench Lite

AnTuTu 3DBench Lite(あんつつ スリー・ディー・ベンチ・ライト)は、上記のAnTuTu Lite同様廉価版や低スペック端末でも3Dベンチマークテストが行えるよう標準の3DBenchより軽量化されていて3Dテストの内容や絵画速度も標準の3DBenchから変更されている。

これら以外にもAnTuTuは、Smart Profiles[19]、3DRating[20]、AnTuTu Video Tester[21]といったアプリケーションをリリースしている。

脚注

注釈

  1. ↑ AnTuTu Benchmarkによる計測結果はAnTuTuスコア[7]とも呼ばれる。
  2. ↑ 302HWで確認済。
  3. ↑ 非root端末であれアプリケーションの利用自体は行える。

出典

  1. ↑ “About Us” (Chinese). 2016年2月20日閲覧。 “地址:北京朝陽区朝陽北路237号復星国際中心20層 (Address: 20th Floor, Fosun International Centre, No. 237 Chaoyang North Road, Chaoyang District, Beijing)”
  2. ↑ “重新定义跑分意义 安兔兔6.0版本发布” (2015年11月18日). 2016年2月29日閲覧。 “安兔兔的创始人邵英介绍:在之前版本的积累中,这款软件已经在200多个国家使用,总用户超过2亿... (AnTuTu's founder Shao Ying said, through the previous versions of the software, it had been used in more than 200 countries, with the total user count over 200 million...)”
  3. ↑ “从手机跑分到数据服务,专访安兔兔创始人梁斌 (From smartphone benchmarking to data services, an interview with AnTuTu founder Liang Bin)” (2014年5月5日). 2016年2月29日閲覧。
  4. ↑ “All AnTuTu Free Android Apps & Games”. APKPure. 2022年10月25日閲覧。
  5. ↑ “Androidで定番のベンチマークアプリのWindows Phone版「AnTuTu Benchmark」”. 窓の杜. 2022年10月25日閲覧。
  6. ↑ “AnTuTu Benchmark”. APKPure. 2022年10月25日閲覧。
  7. ↑ “A16 BionicのAnTuTuスコア、GPUスコアがA15 Bionicを圧倒”. ライブドアニュース. 2022年10月25日閲覧。
  8. ↑ “「AnTuTu」がGoogle Playから削除。AnTuTuはGoogleの誤解と説明”. やじうまPC Watch. 2022年10月25日閲覧。
  9. ↑ https://web.archive.org/web/20200311143656/https://japanese.engadget.com/jp-2020-03-10-antutu-google-play-antutu.html
  10. ↑ “Huaweiスマホがベンチマークのときだけ性能を爆アゲするチートモードを使っていると判明”. GIGAZINE. 2022年10月25日閲覧。
  11. ↑ “Rampant cheating by Android knockoffs prompts AnTuTu to launch new benchmark”. AppleInsider. 3 October 2013. 2022年10月23日閲覧.
  12. ↑ “To Against Cheating Benchmark AnTuTu Release AnTuTu X Benchmark”. 2022年10月23日閲覧.
  13. ↑ “Archived copy”. 2014年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月22日閲覧。
  14. ↑ Chris Chavez (7 October 2013). “AnTuTu X Benchmark prevents manufacturer cheating”. Phandroid - Android News and Reviews. 2022年10月23日閲覧.
  15. ↑ “AnTuTu Go”. APKPure. 2022年10月25日閲覧。
  16. ↑ “Antutu 3DBench”. APKPure. 2022年10月25日閲覧。
  17. ↑ “AnTuTu Tester”. APKPure. 2022年10月25日閲覧。
  18. ↑ “AnTuTu 省電力 - APKPure”. アプリケーションをインストールすると、クレジット表示に佐野の名が確認できる. 2022年10月23日閲覧。
  19. ↑ “Smart Profiles (Free)”. APKPure. 2022年10月25日閲覧。
  20. ↑ “3DRating for OpenGL”. APKPure. 2022年10月25日閲覧。
  21. ↑ “AnTuTu Video Tester”. APKPure. 2022年10月25日閲覧。

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