Adaのジェネリクス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 08:30 UTC 版)
「ジェネリックプログラミング」の記事における「Adaのジェネリクス」の解説
Adaには1977年-1980年の設計当初から汎用体 (generics) が存在する。標準ライブラリでも多くのサービスを実装するために汎用体を用いている。Ada2005では1998年に規格化されたC++のStandard Template Library (STL) の影響を受けた広範な汎用コンテナが標準ライブラリとして追加された。 汎用体 (generic unit) とは、0または複数の汎用体仮パラメータ (generic formal parameters) を採るプログラム単位(パッケージまたは副プログラム)である。 汎用体仮パラメータとしては、オブジェクト(変数・定数)、データ型、副プログラム、パッケージ,さらには他の汎用体のインスタンスさえ指定することができる。汎用体仮パラメータのデータ型としては、離散 (discrete) 型、浮動小数点数型、固定小数点数型、アクセス(ポインタ)型などを用いることができる。 汎用体をインスタンス化する際、プログラマは全ての仮パラメータに対応する実パラメータを指定する必要があるが、プログラマが明示的に全ての実パラメータを指定しなくても済むよう,仮パラメータにはデフォルトを指定することもできる。インスタンス化してしまえば,汎用体のインスタンスは、汎用体ではない通常のプログラム単位であるかのように振舞う。インスタンス化は実行時、例えばループの中などで行うことも可能である。
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