AR(p) 過程のグラフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:42 UTC 版)
「自己回帰モデル」の記事における「AR(p) 過程のグラフ」の解説
最も単純なARモデルは AR(0) であり、項の間に依存関係がない。誤差/イノベーション/ノイズ項のみが過程の出力に寄与し、ゆえに図で示されているように AR(0) はホワイトノイズに対応する。 φ {\displaystyle \varphi } の値が正である AR(1) 過程について、その過程の以前の項とノイズ項のみが出力に寄与する。もし φ {\displaystyle \varphi } が0に近ければ、その過程は依然としてホワイトノイズのように見える。しかし、 φ {\displaystyle \varphi } が1に近いならば、出力はノイズに比べて現在の項に大きな影響を受ける。結果として出力の"スムージング"もしくは和分が起こり、ローパスフィルタと似たものとなる。 AR(2) 過程について、以前の二つの項とノイズ項が出力に寄与する。 φ 1 {\displaystyle \varphi _{1}} と φ 2 {\displaystyle \varphi _{2}} が共に正ならば、出力はノイズの高周波数領域が減衰するローパスフィルタに似通ったものとなる。もし φ 1 {\displaystyle \varphi _{1}} が正である一方で φ 2 {\displaystyle \varphi _{2}} が負であれば、過程はその項の間で符号が変わりやすくなる。出力は循環的となる。これは方向におけるエッジ検出もしくは変化検出と結びつけることが出来る。
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