Aの母F殺人未遂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 09:09 UTC 版)
「久留米看護師連続保険金殺人事件」の記事における「Aの母F殺人未遂」の解説
2000年(平成12年)、YはAの母Fの殺害を計画し、「井田さん」がAがFから虐げられてきたから殺そうと言っているとして、Cに実行役に担わせようとしたが、Cは難色を示してBにその役を担わせるよう進言した。そこでYはBに「AがこれまでFに仕送りをしてきた分を取り返すためにFを殺して、取り戻した金を『古林さん』への返済に充てれば『古林さん』からの電話に悩まされずに済む」として殺害の実行役を打診すると、Bは承諾した。Y、B、Cの3人での話し合いの結果、Fは糖尿病を患っているためインシュリン注射による殺害が計画された。2000年5月29日、Cが見張となり、探偵事務所の者を名乗って福岡県柳川市のAの母を訪ねたBはFの首筋に背後から注射を刺したがFに騒がれてしまったため失敗に終わる。BはCが待つ車で失敗に終わったことを報告、CはYに電話で報告しYはその場を離れるよう指示した。犯行の発覚を恐れたYは事情を知らないAに母親に連絡させ、Aは警察による現場検証が行われているAの母親の元に急行してすぐにインシュリンによる低血糖症状であることを見抜いた。Fは低血糖症による昏睡状態に陥っていたがAがバナナを与えるなどの応急処置をした上で近所の病院に連れて行ったため危機を脱した。Yも病院に駆けつけ、警察官に「日ごろからちょっと呆けていて、こういうこともよくある」と証言したため、警察は引き上げた。YはBに殺害を失敗した制裁金として300万円を払わせた。FやAの兄姉は、事件前に何度もYが訪ねてきていたことや、事件発生直後すぐにAが駆けつけていたことなどからYらの関与を疑っており、兄姉はAにもこのことを話した。Yはこれに怒り、Aの名を騙ってFと兄姉に絶縁状を送りつけた。YはAにも「先生」がAの次姉を殺すと言っていることを伝え、Aは言う通りにするから家族には手を出さないよう「先生」に伝えるようYに頼み、YはAを家族から分籍させた。
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