967/968型レーダーとは? わかりやすく解説

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967/968型レーダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/15 09:47 UTC 版)

967/968型レーダー
種別 2次元パルス・ドップラー・レーダー
目的 967型:早期警戒
968型:目標捕捉
開発・運用史
開発国 イギリス
就役年 1970年代後半
送信機
周波数 967型:Lバンド(1.26-1.36GHz
968型:Sバンド(2,95-3,04GHz)
パルス 967型:6マイクロ
968型:2マイクロ秒
パルス繰返数 967型:7,320staggered
968型:750pps[1][2]
送信尖頭電力 967型:50-60kW
968型:3MW
アンテナ
直径・寸法 4m×1m
アンテナ利得 968型:30dB[1][2]
ビーム幅 967型:4.6°×68.6°
968型:2°×30°
走査速度 30 rpm
方位角 全周無制限

967/968型レーダー英語: Type 967/968 radar)は、イギリスマルコーニ社英語版が開発した2次元レーダーシーウルフ個艦防空ミサイル・システム固有の対空捜索・目標捕捉レーダーとして用いられる[1]

概要

967/968型レーダーは、Lバンドパルス・ドップラー式対空捜索・目標捕捉用レーダーである967型レーダー(Type 967 radar)と、Sバンドの低空警戒・対水上捜索用レーダーである968型レーダー(Type 968 radar)のアンテナを背中合わせにして一体化し、安定化させたものである。967型のアンテナには1010型IFF質問アンテナが組み込まれている。なお、968型は992型を基として修正を加えた改良型である[1][2]

967型/968型双方のレーダーが収集した情報は、戦術情報処理装置CAAIS/CACS-1/CACS-5)のフェランティ製FM1600B コンピュータで処理され、標的の脅威度判定と交戦意思決定が行われた上で、910型/911型火器管制レーダー英語版に移管されて、標的を追尾する[1][2]

本機は、GWS-25 シーウルフミサイルを装備したリアンダー級フリゲートの一部改修艦と22型フリゲートの全艦に装備されたが、改良型のGWS-26垂直発射型シーウルフを装備した23型フリゲートにおいては、より小型な996型レーダーが選定された。また、本機のコンセプトが成功を収めたことから、アメリカ合衆国Mk.91 ミサイル射撃指揮装置シースパロー IBPDMS)においても、これに範をとってTASが組み込まれた[1]

採用国と搭載艦

参考文献・サイト

関連項目




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