4歳秋 - 菊花賞前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 01:15 UTC 版)
「マチカネフクキタル」の記事における「4歳秋 - 菊花賞前」の解説
休養後は、菊花賞のトライアル競走である神戸新聞杯(GII)から始動。武豊がヨーロッパ遠征に行ったため、南井克巳に乗り替わった。レースは、スタートから1番人気に推されたサイレンススズカが逃げる中、マチカネフクキタルは最終コーナーに至っても最後方という位置取りだった。直線に入ってからもサイレンススズカの足色は衰えず逃げ切り濃厚と思われた矢先、マチカネフクキタルは馬場の一番外から桁外れの脚を繰り出し、10馬身以上の差を引っくり返して1 1/4馬身差で勝利した。サイレンススズカはゴール前でスピードダウンしており、鞍上の上村洋行の油断もあったとされるが、それを差し引いても驚異的な末脚だった。重賞初勝利となり、菊花賞の優先出走権も獲得した。騎乗した南井克巳は、「まさかサイレンススズカを捕らえるとはね。ほんと、凄い"脚"だったと振り返った。血統から長距離は向いていないと思われており、天皇賞(秋)など中距離路線に進むプランもあったが、この走りを見た陣営は菊花賞への出走を決定した。 続いて、同じく菊花賞トライアル競走である京都新聞杯(GII)に馬体を10キログラム増やし出走した。皐月賞(GI)と東京優駿で1番人気に推されたメジロブライトがいる中、神戸新聞杯での走りを評価され1番人気に推された。最初の第1コーナーで進路がカットされる不利があり中団に位置することとなったが、最後の直線で内に進路をとって伸び、外から追い込む3番人気のパルスビート、大外から追い込む2番人気のメジロブライトを振り切って勝利した。
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