4幕による版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 08:13 UTC 版)
ワイルドが完成原稿を興行主のジョージ・アレクサンダーに引き渡した時には、この戯曲は4幕から構成されていた。セント・ジェームズ劇場の舞台監督は、すぐに脚本の再構成に取りかかった。舞台挨拶や間奏曲の時間を設けるためであったのか、劇場公演の多くがそうであるように明確な理由は明らかにされていない。しかしワイルドは脚本の削除に同意し、第2幕と第3幕の様々な要素が結合された。失われた余分の幕は現在の第2幕と第3幕に統合され、大部分が削除された。削除による最大の影響は、未払いの食事代の請求のために、放蕩者のアーネストことジョンを捕まえにロンドンからやってくる事務弁護士グリスビー氏の消失であった。この時点ではアーネストと名乗っているアルジャーノンは、アーネストの借金をただちに清算しなければホロウェイ監獄に収監される羽目になる。4幕構成の版はBBCプロダクションによるラジオ放送で初めて上演され、現在もしばしば公演されている。2002年の映画は失われた幕からのグリスビー氏の登場場面を含んでいる。
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