2016年 - 2017年:英国の欧州連合離脱
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2016年6月23日の国民投票の結果、イギリスは欧州連合(EU)から離脱することとなった。イギリスのEU離脱により、アイルランド島におけるアイルランド - イギリス間の国境がEUの対外国境となる。しかし、アイルランド政府およびイギリス政府と欧州評議会議長は、アイルランド島に存在する、歴史的、社会的な「敏感さ」を考慮して、アイルランドの厳格な国境管理を望んでいないと表明した。2016年9月、イギリスの欧州連合離脱大臣デイビッド・デイビスは、イギリス政府はイギリスとアイルランド間の「厳格な国境管理」への復帰を求めないと述べた。 2016年10月、イギリスとアイルランド政府は、イギリスがアイルランド国籍以外のEU市民による移民を管理可能とするよう、イギリスのEU離脱後にアイルランドの港や空港においてイギリスの入国管理が適用されるという計画の概要について検討を行った。これにより、アイルランドと北アイルランド(英国)間でパスポートのチェックが必要とされなくなる。しかしながら、この案は合意に至らず、アイルランドの政党より強い反対を受けた。2017年3月23日に、イギリスの入国管理官のアイルランドの港と空港の許可は下りないことが確定した。 2017年6月、英国政府の在英EU市民の立場に関する政策文書では、「共通旅行区域の取り決めを保護したい」との意向が示され、「英国に居住するアイルランド市民は、その資格を保護するために『定住資格』を申請する必要はない」と記載された。
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