2013年に起こった破壊行為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/28 17:52 UTC 版)
「ノームル」の記事における「2013年に起こった破壊行為」の解説
2013年5月13日、ノームルでも最大規模の神殿がほぼ完全に破壊された 。土木業者が、掘削機やブルドーザーを用いて、近隣のダグラス(Douglas)村の道路の舗装材にするために中央神殿の礫や石灰岩を削りとった。 破壊される前には、このピラミッドは高さ8m、基壇の幅は50~52mに及んでいた。 ピラミッドの70% 以上が削り取られ、わずかに中央部分の充填物がむき出しになって残された。 この重機には、 "D-Mar 建設"のラベルが見られ、これは、民主連合党UDP の政治家、デニー・グリハルバ(en:Denny Grijalva)の所有するものであることが判明している 。 この建造物が私有地のなかにあっても、法的には先コロンブス期の遺跡はすべてベリーズ政府の保護下にあることになっている。ベリーズ国立考古学研究所(en:Belizean Institute of Archaeology)のジョン・モリス(John Morris)は、このように高い構築物がマヤの廃墟であることは間違いようがなく、おそらく知っていて重機で破壊したのだろうと述べている 。 ベリーズ国立考古学研究所長であるハイメ・アウイ(Jaime Awe)は、遺跡自体がよく知られており、このピラミッドは平坦な自然の丘とは間違いようがないと記述している 。ベリーズ警察は捜査に基づいて罰金を課そうとしている。同じような破壊行為は、ベリーズ中の多くの古代遺跡で行われており、2005年に近隣のサン・エステバン(San Estevan)でも起こった 。 1980年代にベリーズの多くの遺跡を調査したボストン大学の教授であるノーマン・ハモンド(en:Norman Hammond)は、「アソシエイト紙」(Associated Press )のインタビューに答えて、「マヤの遺跡を重機で破壊して道路の舗装材に使うのは、ベリーズの宿痾のようなものだ。」と語っている。
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