1973年イギリスグランプリとは? わかりやすく解説

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1973年イギリスグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 05:57 UTC 版)

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 1973年イギリスグランプリ
レース詳細
日程 1973年シーズン第9戦
決勝開催日 7月14日
開催地 シルバーストン・サーキット
イギリスノーサンプトンシャー
コース長 4.711km
レース距離 59周(315.597km)
決勝日天候 曇り
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:16.3
ファステストラップ
ドライバー ジェームス・ハント
タイム 1:18.6(50周)
決勝順位
優勝
2位
3位

1973年イギリスグランプリは、1973年のF1世界選手権第9戦として、1973年7月14日シルバーストン・サーキットで行われた。

マクラーレンピーター・レブソンがF1初優勝を記録した。

多重事故・赤旗中断

レース開始後1周目の最終コーナー、“ウッドコートコーナー”でジョディー・シェクター(マクラーレン)がデニス・ハルムを追い越そうとしてスピンし、外壁にぶつかりコースに跳ね返され、コースをふさぐ格好となった[1]。そこに後続のマシンが次々と追突していったため、赤旗が提示され30分間レースが中断された。このような激しい事故にもかかわらず、ドライバーの被害はアンドレア・デ・アダミッチが両足骨折の重傷を負ったのみだった[1][2]。レースの赤旗中断はF1世界選手権では初めてだった[3]

30分後にレースは再開されたが、スタート直後に事故を起こしたジャッキー・オリバー[1]、シェクターと事故に巻き込まれた7台を含む計9台のマシンが参加できず、残った19台で再スタートした。

予選結果

[4]

順位 No ドライバー コンストラクター タイム
1 2 ロニー・ピーターソン ロータスフォード 1:16.3
2 7 デニス・ハルム マクラーレンフォード 1:16.5 + 0.2
3 8 ピーター・レブソン マクラーレンフォード 1:16.5 + 0.2
4 5 ジャッキー・スチュワート ティレル フォード 1:16.7 + 0.4
5 1 エマーソン・フィッティパルディ ロータスフォード 1:16.7 + 0.4
6 30 ジョディー・シェクター マクラーレンフォード 1:16.9 + 0.6
7 6 フランソワ・セベール ティレルフォード 1:17.3 + 1.0
8 10 カルロス・ロイテマン ブラバム フォード 1:17.4 + 1.1
9 21 ニキ・ラウダ BRM 1:17.4 + 1.1
10 19 クレイ・レガツォーニ BRM 1:17.5 + 1.2
11 27 ジェームス・ハント マーチフォード 1:17.6 + 1.3
12 23 マイク・ヘイルウッド サーティースフォード 1:18.0 + 1.7
13 11 ウィルソン・フィッティパルディ ブラバムフォード 1:18.1 + 1.8
14 31 ヨッヘン・マス サーティースフォード 1:18.3 + 2.0
15 24 カルロス・パーチェ サーティースフォード 1:18.3 + 2.0
16 18 デビッド・パーレイ マーチフォード 1:18.4 + 2.1
17 20 ジャン=ピエール・ベルトワーズ BRM 1:18.4 + 2.1
18 25 ハウデン・ガンレイ イソ・マールボロフォード 1:18.6 + 2.3
19 3 ジャッキー・イクス フェラーリ 1:18.9 + 2.6
20 9 アンドレア・デ・アダミッチ ブラバムフォード 1:19.1 + 2.8
21 28 リッキー・フォン・オペル エンサインフォード 1:19.2 + 2.9
22 14 ロジャー・ウィリアムソン マーチフォード 1:19.5 + 3.2
23 29 ジョン・ワトソン ブラバムフォード 1:20.1 + 3.8
24 15 マイク・ボイトラー マーチフォード 1:20.1 + 3.8
25 16 ジョージ・フォルマー シャドウフォード 1:20.3 + 4.0
26 17 ジャッキー・オリバー シャドウフォード 1:20.3 + 4.0
27 12 グラハム・ヒル シャドウフォード 1:20.5 + 4.2
28 26 グラハム・マクレー イソ・マールボロフォード 1:20.8 + 4.5
29 22 クリス・エイモン テクノ 1:21.0 + 4.7

決勝結果

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回 タイム グリッド ポイント
1 8 ピーター・レブソン マクラーレンフォード 67 1:29:18.5 3 9
2 2 ロニー・ピーターソン ロータスフォード 67 + 2.8 1 6
3 7 デニス・ハルム マクラーレンフォード 67 + 3.0 2 4
4 27 ジェームス・ハント マーチフォード 67 + 3.4 11 3
5 6 フランソワ・セベール ティレルフォード 67 + 36.6 7 2
6 10 カルロス・ロイテマン ブラバムフォード 67 + 44.7 8 1
7 19 クレイ・レガツォーニ BRM 67 + 1:11.7 10
8 3 ジャッキー・イクス フェラーリ 67 + 1:17.4 19
9 25 ハウデン・ガンレイ イソ・マールボロフォード 66 + 1 Lap 18
10 5 ジャッキー・スチュワート ティレルフォード 66 + 1 Lap 4
11 15 マイク・ボイトラー マーチフォード 65 + 2 Lap 24
12 21 ニキ・ラウダ BRM 63 + 4 Lap 9
13 28 リッキー・フォン・オペル エンサインフォード 61 + 6 Lap 21
Ret 11 ウィルソン・フィッティパルディ ブラバムフォード 44 オイル漏れ 13
Ret 1 エマーソン・フィッティパルディ ロータスフォード 36 トランスミッション 5
Ret 29 ジョン・ワトソン ブラバムフォード 36 燃料システム 23
Ret 12 グラハム・ヒル シャドウフォード 24 シャシー 27
Ret 22 クリス・エイモン テクノ 6 燃料システム 29
Ret 18 グラハム・マクレー イソ・マールボロフォード 0 スロットル 28
Ret 30 ジョディー・シェクター マクラーレンフォード 0 アクシデント 6
Ret 23 マイク・ヘイルウッド サーティースフォード 0 アクシデント 12
Ret 31 ヨッヘン・マス サーティースフォード 0 アクシデント 14
Ret 24 カルロス・パーチェ サーティースフォード 0 アクシデント 15
Ret 20 ジャン=ピエール・ベルトワーズ BRM 0 アクシデント 17
Ret 9 アンドレア・デ・アダミッチ ブラバムフォード 0 アクシデント 20
Ret 14 ロジャー・ウィリアムソン マーチフォード 0 アクシデント 22
Ret 16 ジョージ・フォルマー シャドウフォード 0 アクシデント 25
Ret 17 ジャッキー・オリバー シャドウフォード 0 アクシデント 26
DNS 18 デビッド・パーレイ マーチフォード アクシデント 16
  • ラップリーダー:ロニー・ピーターソン(1 - 38周)→ピーター・レブソン(39 - 67周)

第9戦終了時点でのランキング

  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。チャンピオンシップには前半8戦中ベスト7戦、後半8戦中ベスト7戦がカウントされる。ポイントはチャンピオンシップにカウントされるポイント、括弧内は総獲得ポイント。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c オートスポーツ』(三栄書房)1973. 9/15、105頁。
  2. ^ アラン・ヘンリー著、高齋正訳『世界の有名な50レース』(グランプリ出版、1991年)150頁。
  3. ^ 『F1全史 1971 - 1975』(ニューズ出版、1993年)58頁。
  4. ^ 『F1全史 1971 - 1975』124頁参照。

外部リンク


前戦
1973年フランスグランプリ
FIA F1世界選手権
1973年シーズン
次戦
1973年オランダグランプリ
前回開催
1972年イギリスグランプリ
イギリスグランプリ 次回開催
1974年イギリスグランプリ


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