1907年1月14日の日食とは? わかりやすく解説

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1907年1月14日の日食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/05 14:42 UTC 版)

1907年1月14日の日食は、1907年1月14日に観測された日食である。ロシアと中国で皆既日食が観測され、ヨーロッパ南東部、アジアのほとんど及びその周辺の一部で部分日食が観測された[1]

通過した地域

皆既帯が通過した地域が主に海であり、この皆既日食が見えた地域はロシア帝国南部(現在のロシアのヨーロッパ部分の南部、カザフスタン南西部、ウズベキスタンタジキスタン北部、キルギス南部、ロシアのアジア部分のザバイカリエ地方南東部、アムール州北部、サハ共和国南東部、ハバロフスク地方極西端)、中国を支配していた新疆省(現在の新疆ウイグル自治区)、青海(現在の青海省)北西部、自西南向東北斜貫甘粛省北西部、西套蒙古中国語版エジントルグート旗中国語版(現在の内モンゴル自治区エジン旗)の一部、外蒙古南部と東部(現在のモンゴル国に属する)、黒竜江省西部(現在の内モンゴル自治区フルンボイル市西部)と北西部(現在の内モンゴル自治区フルンボイル市北部と黒竜江省大興安嶺地区北西部)だった。皆既食の最大は中国新疆省ケリヤ県東部(現在は分立されたチャルチャン県に属する)にある[2][3]

また、皆既日食が見えなくても、部分日食が見えた地域はアジアのほとんど(シベリア北東部の約半分、千島列島北東部の約半分、アメリカ領フィリピン英語版(現在のフィリピン)南部、スマトラ南部の約半分、マレー諸島の他の全ての島を除く)、東ヨーロッパ南東部、アフリカ北東部だった[1][4]

シュリュクタで観測しているロシアの観測隊

観測

ロシアの観測隊は天山山脈西部のアライ山脈英語版にあるシュリュクタ英語版炭鉱地帯(現在のキルギスに属する)で皆既日食を観測した。当時ロシアでユリウス暦が採用されており、日食はちょうど元日にあった[5][6]

脚注

  1. ^ a b Fred Espenak. “Total Solar Eclipse of 1907 Jan 14”. NASA Eclipse Web Site. 2016年4月22日閲覧。
  2. ^ Fred Espenak. “Total Solar Eclipse of 1907 Jan 14 - Google Maps and Solar Eclipse Paths”. NASA Eclipse Web Site. 2016年4月22日閲覧。
  3. ^ Xavier M. Jubier. “Eclipse Totale de Soleil du 14 janvier 1907 - Cartographie Interactive Google (1907 January 14 Total Solar Eclipse - Interactive Google Map)”. 2016年4月22日閲覧。
  4. ^ Fred Espenak. “Catalog of Solar Eclipses (1901 to 2000)”. NASA Eclipse Web Site. 2016年4月22日閲覧。
  5. ^ Затмение 1907 года”. Письма о Ташкенте (2009年9月21日). 2016年4月23日閲覧。
  6. ^ Observing a Solar Eclipse on January 1, 1907 near the Cherniaevo Station in the Tian-Shan Mountains above the Saliuktin Mines. Golodnaia Steppe”. ワールド・デジタル・ライブラリー. 2016年4月23日閲覧。



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