黒澤明文化振興財団による黒澤明記念館寄付金問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 14:05 UTC 版)
「黒澤久雄」の記事における「黒澤明文化振興財団による黒澤明記念館寄付金問題」の解説
佐賀県伊万里市黒川町大字福田字米島地内に建設が計画され、1999年7月2日に伊万里市市街地中心部の商業施設内に仮施設として黒澤明文化振興財団がサテライトスタジオを開設。 2001年、黒澤明文化振興財団が寄付金を募り黒澤明記念館を建築する予定で2007年年度末までに伊万里市は黒澤明記念館建設購入権などに計3億5100万円を支出し、寄付金としては約3億8800万円(と市には報告されていたが、うち約1億円は財団の基本財産である黒澤監督の画コンテの評価額である事が判明)集めていたが、同財団が佐賀県に提出した2007度決算報告書ではわずか140万円しか残っていないことがわかり、純資産も9000万円しかなかった。2010年2月19日、伊万里市議会全員協議会で黒澤久雄らは「資金の大半は仮施設の運営などで使い果たしてしまった」と陳謝した。しかし、実際は資金の私的利用によるもので、不正利用した費用全額は久雄が払うという方向で決定した。 その後、2010年5月には、同財団側が、多額の資金を集めて記念館を造ることが現実的でないとした上で、市内の商店街にすでにオープンしているサテライトスタジオをリニューアルし本記念館としたいとの意向を示し、記念館の建設を事実上断念することを決めたと、伊万里市側が明らかにした。しかし、そのサテライトスタジオも、2011年3月6日を持って閉館となり、展示品は3月末までに黒澤プロダクションに返還された。
※この「黒澤明文化振興財団による黒澤明記念館寄付金問題」の解説は、「黒澤久雄」の解説の一部です。
「黒澤明文化振興財団による黒澤明記念館寄付金問題」を含む「黒澤久雄」の記事については、「黒澤久雄」の概要を参照ください。
- 黒澤明文化振興財団による黒澤明記念館寄付金問題のページへのリンク