鮎鮨とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 食物 > 食品 > > 鮎鮨の意味・解説 

あゆ‐ずし【××鮨】

読み方:あゆずし

開いて酢でしめたすし飯の上にのせた姿ずし。また、の腹を裂いて塩をし、酢につけて飯を詰め押しをかけたすし。《 夏》


鮎鮨

読み方:アユズシ(ayuzushi)

使ったスシ

季節

分類 動物


鮎鮨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 01:00 UTC 版)

鮎鮨(あゆずし)はをたねにした塩漬けや酢漬けにした鮎の腹を開き、骨などを除いて酢につけ、を詰めて熟らしたもの[要出典]なれずし)。夏の季語

概要

漁獲した鮎の内臓を除去して塩漬けしたものと、米飯や米麹、唐辛子を交互に詰めて熟成させたなれずしの一種である。麹が米飯を分解して生成した糖によって乳酸菌が増殖し、その乳酸菌が乳酸を生成することで保存性が向上し、さらにアミノ酸などの増加によって食味が向上する[1]

なれずしではないが、類似の食品として、紀の川流域の奈良県では柿の葉寿司笹寿司和歌山県では焼き(炙り)寿司、京都府桂川由良川流域では姿寿司・押し寿司などがある。

鮎鮨と文化

富山県の鮎鮨は徳川吉宗が好み、富山藩の献上品になるほどの名産だった[1]。『今昔物語集』巻31第32話「人見酔酒販婦所行語 第卅二」に、鮎鮨売りの女が酔いつぶれて売り物の鮨桶の中に嘔吐し、かき混ぜてごまかした逸話がある[2]。歌舞伎の『義経千本桜』三段目「すし屋」にも登場する[3]

製造方法

  1. 漁獲した鮎の内臓を除去し、背開きした上で、冷蔵庫で20日間塩漬けする[1]
  2. 米飯、米麹、唐辛子、塩出しした鮎を交互に樽に敷き詰め、重しを乗せて常温で熟成する。(これを本漬けという)[1]
  3. 本漬け40日頃から食べ頃になる[1]
画像提供依頼:なれずしの鮎鮨の画像提供をお願いします。2018年6月

脚注

  1. ^ a b c d e アユ熟れ鮨の熟成過程の解明”. アユ熟れ鮨研究会. 2020年11月21日閲覧。
  2. ^ satoshi (2015年4月29日). “巻31第32話 人見酔酒販婦所行語 第卅二” (日本語). やたがらすナビ. 2020年11月21日閲覧。
  3. ^ つるべすし弥助 | 下市町てくてく情報 下市町の観光情報や歴史、特産品やイベント情報を配信している下市町オフィシャルサイトです。”. 2020年11月21日閲覧。

参考文献

  • 水原秋櫻子ら『日本大歳時記』
  • 篠田統『すしの本』



「鮎鮨」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



鮎鮨と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鮎鮨」の関連用語

鮎鮨のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鮎鮨のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鮎鮨 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS