髪結いの手順
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 15:40 UTC 版)
水桶からガーゼで水を取り、生え際から全体までまんべんなく水分を含ませる。その後、両手で髪を揉み伸ばし、癖を一時的になくす(癖揉み)。手触りで髪をなでて抵抗がなくなるまで行い、最低で5分、本場所の初日などで久しぶりに大銀杏を結う場合は最長で30分かかるという。 固形のビン付け油を手のひらで練って髪にまんべんなくつけ、癖のなくなった髪を固定する。 荒櫛で髪をよくとかす。 梳き櫛でフケなどの細かい汚れをとる。このため、梳き櫛には髢(かもじ、人工毛)を取り付けている。 揃い櫛でもう一度とき、髪を束ねる位置を決める。 元結で髪を縛る(第一元結)。この時、左手で髪の毛を支えるため元結の片端を左奥歯で噛んで固定しており、床山は歯の強さが求められる。通常の丁髷では、ここから髪を前に折り返して数センチ前方でもう一度結び(第二元結)、完成する。 髷棒(畳針にヤスリをかけたもの)を元結のそばに差し込み、髷を大銀杏の形に整える。 先縛りで髷の折り返しの部分を仮に結び、力をかけて折り返す。第一元結の場所で折り返した髪を縛る(先縛りを外す)。 前掻きで前頭部を数度かけて、前頭部を整える。 ハケ先(髪の先端)を整え、半円型にする。きれいに整わない場合は、握り鋏で切りそろえる。
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