高速バスとの競合対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:40 UTC 版)
「仙石東北ライン」の記事における「高速バスとの競合対策」の解説
ミヤコーバスが現在運行している高速バス路線仙台 - 石巻線は、1998年(平成10年)の運行開始当時には仙台 - 石巻間を1日4往復運行していた程度であったが、徐々に本数を増やしていた。そして、2011年の東日本大震災により仙石線が大津波により甚大な被害を受けたのと対照的に、高速バスについては高速道路の通行規制等の影響により震災後数日間は運休したが、2011年(平成23年)3月19日には臨時便として運行を再開された。その後は仙石線の全線復旧への見通しが全く立たない中、石巻と仙台を直結する数少ない公共交通機関としての地位を確立された。急増した需要に応えるため、数度におよぶ増便を経て、2015年(平成27年)5月の仙石線復旧まではほぼ震災前の倍の回数で運行していた(高速バスの詳しい歴史は「仙台 - 石巻線」を参照)。 鉄道側も高速バスに対抗するため、東北本線・石巻線経由の「直通快速」を朝夕1往復ずつの計2往復(平日は朝の上り1本、夕方の下り1本の時もあり)が仙台 - 石巻間をノンストップで運行されていたが、石巻線のダイヤや車両運用の制約からこれ以上の増発は困難であり、利用客は100人程度に留まっていた。 そのため、仙台都市圏と石巻都市圏の主要ルートとしての鉄道の復活をアピールするため、当路線が設けられた。なお、高速バスについては、仙石線の全線復旧および当路線の運行開始と同時に減便している。
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