高等学校科目としての「日本史」の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 16:41 UTC 版)
「日本史 (科目)」の記事における「高等学校科目としての「日本史」の変遷」の解説
高等学校における日本史の学習は、戦後の社会科の成立以来、社会科の中に「日本史」科目(終戦直後の一時期は「国史」という科目名称だったこともある)を置いて、日本史の通史を学習していた。 しかし1989年(平成元年)告示の学習指導要領で高等学校社会科が地理歴史科と公民科に分割されたことに伴い、この学習指導要領が適用された1994年度(平成6年度)第1学年からは、地理歴史科の科目として日本史を学ぶようになった。 1989年(平成元年)告示の学習指導要領では、日本史に関連する科目として、「日本史A」(2単位)と「日本史B」(4単位)の2科目を設置した。この科目構成は、1998年(平成10年)に告示され2003年度(平成15年度)第1学年から学年進行で実施された学習指導要領、また2009年に告示され2013年度第1学年より学年進行で実施された学習指導要領でも引き継がれている。 2018年3月に告示され2022年度第1学年より年度進行で実施される予定となっている学習指導要領では、1994年以来の科目構成が大幅に変更され、日本史に関連する科目は「歴史総合」(2単位)および「日本史探究」(3単位)の2科目に再編される。近現代史分野を中心に日本史と世界史を融合した「歴史総合」が必履修科目となり、歴史総合を履修したのちに履修する科目として通史学習にあたる「日本史探究」が選択科目として開設される。いずれの科目も、主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)を重視した課程が組まれることになる。
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