館の信仰空間と城下の有力寺社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 08:36 UTC 版)
「躑躅ヶ崎館」の記事における「館の信仰空間と城下の有力寺社」の解説
躑躅ヶ崎館の建設・城下町の整備に伴い、館の周辺や城下町には寺社も移転される。館周辺では武田氏の氏神である府中八幡神社(甲府市古府中町の峰本古八幡神社)がや諏訪南宮神社(甲府市屋形)が鎮座する。館の鬼門にあたる北側館内には御崎社が勧請され、愛宕神社(甲府市古府中町)には勝軍地蔵が安置され、牛頭天王社は館の裏鬼門守護・疫病退治を司った。牛頭天王社に隣接する祇園寺は甲斐国内における当山派の修験者を支配した。諏訪南宮社に隣接する法城寺(現在は廃寺)は、甲斐国湖水伝承に関わる国母地蔵を本尊とする。 城下中央部の商職人街では天尊躰寺や日蓮宗寺院の信立寺などの寺院が存在する。城下南端の一条小山(甲府市丸の内)には鎌倉時代に創建された時宗寺院・一蓮寺の門前町があり、愛宕山を隔てた北原扇状地にも戦国期に信濃から移転された甲斐善光寺(甲府市善光寺)の門前町が発達した。なお、武田氏滅亡後に一蓮寺は甲府市太田町に移転され、一条小山には甲府城が築城され、近世における甲斐の政治的拠点となった。
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