風俗奇譚と男性同性愛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 04:25 UTC 版)
商業誌としては、日本初の男性同性愛専用ページが常設された雑誌であり、後の商業ゲイ雑誌に多大な影響を与えた。編集者の高倉一は、会員制の男性同性愛同人誌「薔薇」(1964年7月創刊)も4年ほど出していた。 風俗奇譚では、後に「薔薇族」の創刊に関わった藤田竜と間宮浩がライターとして知り合っており、「薔薇族」の表紙絵も書いた大川辰次、「薔薇族」や後に「さぶ」に移り表紙絵を描いた三島剛、さらに船山三四、平野剛ら、後に商業ゲイ雑誌に舞台を移して活躍することになるゲイ作家がデビューしている。会員制「薔薇」にも間宮や大川、平野、三島剛らが作品を寄せている。 また風俗奇譚にはゲイ同士の文通欄があったり、発展旅館の広告が掲載されていた。 先発の奇譚クラブに比して女装関係の記事も多く、1961年1月号からは女装者専用の交際欄「女装愛好の部屋」が設けられた。僅か2ページだけだったが常設の女装ページが登場した雑誌としては日本初だった。
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