音楽についての特記事項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 08:01 UTC 版)
「キャバレー (ミュージカル)」の記事における「音楽についての特記事項」の解説
当初序曲を使用することが計画されたが、"Willkommen"だけが残った。削除された曲の1つ"I Don't Care Much"は1987年版で復帰された。"Roommates"は"Perfectly Marvelous"に置き換えられたが、どちらもサリーがクリフに同居を説得するものであった。"Good Time Charlie"はフロウライン・シュナイダーとヘア・シュルツの婚約パーティに向かう際にサリーが不機嫌で悲観的なクリフをからかって歌う曲であった。「あなたはなんて道楽者なの/これからどうする/いつも遊んでばかり」。"It'll All Blow Over"は第1幕最後に計画されていた。フロウライン・シュナイダーはユダヤ人と結婚するのは賢明でないと心配し、クリフは街のナチズムの拡大を心配する。曲中サリーは彼らに何も心配することはない、最後には全てうまくいくと語る。サリーはクリフとフロウライン・シュナイダーに共に歌わせる(この曲と"Roommates"はオスティナートで演奏されることがある)。これらのカットされた3曲はケンダーとエブにより録音され、ヴォーカル・セレクションの『The Complete Cabaret Collection 』に掲載されている。 1972年の映画版に作曲された"Mein Herr"と、ケンダーとエブがミュージカル『Golden Gate 』(未公開)のために作曲した"Maybe This Time"が1998年版で追加された。この公演で"Mein Herr"は"Don't Tell Mama"の前で短く演奏された"The Telephone Song"に置き換えられる予定であった。"Maybe This Time"は"Why Should I Wake Up?"に置き換えられ、サリーが自分の気持ちを歌った。ただしどちらの曲も2006年版で使用された。1987年版ではクリフの"Don't Go"が新たに作曲された。 "Money"は2種類の曲が存在する。当初"Sitting Pretty"はMCが歌い、キャバレー・ガールズがロシアのルーブル、日本の円、フランスのフラン、アメリカのドル、ドイツのライヒスマルクと各国の貨幣を模した衣裳でコーラスをした。映画版では"Money, Money"に置き換えられ、MCとサリーが歌った。しかし映画版では"Sitting Pretty"も短く流れる。1987年版では両方の曲のメドレーであるスペシャル・バージョンが使用され、"Money, Money"のモチーフが"Sitting Pretty"の「インターナショナル・ダンス」に組み込まれた。1998年版では映画版のために作曲された"Money, Money"のみが使用された。MCとサリーの他にキャバレー・ガールズが加わり、より暗く卑猥になった。
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