電磁誘導による誘導障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/22 08:45 UTC 版)
三相交流で完全に平衡が取れている場合には電磁誘導による障害はほとんど発生しないが、地絡などの事故発生時や相間に不平衡がある場合、電流に高調波成分が含まれている場合には、近隣の通信回線などに電磁誘導により障害が発生する。このことから、送電線に落雷があるなどの地絡事故・相間短絡事故が発生した際には迅速にこれを検出して遮断器などにより除去が行われる。また負荷のバランスをとって零相電流ができるだけ流れないようにする。送電線の各相の位置が固定されていると不平衡になりがちであるので、一定間隔ごとに相の位置を入れ替える撚架(ねんが)を行う。通信回線の側では、高圧送電線とできるだけ距離を置いた配線を行うことや、遮蔽ケーブルや保安器の設置などの対策がある。
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