電磁計測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:01 UTC 版)
神経細胞の情報伝達に伴う電位変化を大域的に測定する手法。高い時間解像度を持つものの、空間解像度は極めて低く、単独で脳機能局在を推定するのには向いていない。 脳磁図(MEG) 脳外で磁場の強さを測定する方法。神経細胞の活動に伴う電流から生じる磁場は非常に小さく、厳密に磁場をシールドした環境で行う必要があり、実験に用いる電子機器の使用も制限される。時間的解像度は比較的高く、磁場計測器を多数用いて磁場の発生源を推定することで一定の空間解像度を得ることも可能である。 脳電図(脳波) 頭皮などに電極を設置し電位を測る方法。それほど大掛かりな装置が必要な訳ではなく、高い時間解像度を持つが、空間的解像度は極めて低い上、筋電が混入しやすい。また特定の感覚的刺激を与えた後の信号のS/N比が非常に低い。開頭して脳表に電極を設置する硬膜下電極法もあるが、医療目的でのみ行われる。
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