電波の飛び過ぎ(オーバーリーチ)によるもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 01:39 UTC 版)
「列車防護無線装置」の記事における「電波の飛び過ぎ(オーバーリーチ)によるもの」の解説
1986年11月26日に、綾瀬駅に停車中の常磐線各駅停車の乗務員が誤って発報し、首都圏の10線区23本の列車がこれを受信して緊急停止した事例がある。これは綾瀬駅が高架だったため、想定した到達範囲をはるかに超える広範囲にわたって電波が届いたことによる。 2010年5月27日、午前8時30分頃に、東海道本線(JR京都線)摂津富田駅付近を走行していた西明石発京都行の普通電車が、踏切内に人が立ち入ったのを発見し、防護無線を発報したところ、約10 km南を走る片町線(学研都市線)を走行中の複数の電車も信号を受信して非常停止した。この日は、たまたま生じていたスポラディックE層が電波を反射し、通常より遠くまで電波が届いたと一部メディアが報じたが、スポラディックE層は1000 km程度の距離の電波を反射させるものであり、なおかつ防護無線の電波はスポラディックE層で反射しない周波数帯を使用している。
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