電気双極子の実体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 05:18 UTC 版)
電気双極子の物理的な実体としては、電子と原子核の束縛状態である原子や、原子同士の束縛状態である分子が挙げられる。例えば水の分子では、酸素原子が電子を引き付けており、分子形状も曲がっているため、酸素原子が負、水素原子が正に偏った電気双極子とみなすことができる。このような電場がかかっていない状態でも分子がもつ電気双極子は永久双極子と呼ばれる。また原子や分子に外部電場をかけることで、電荷の偏りが生じて分極する。このときの電気双極子を誘起双極子という。外部電場 E に対して誘起される電気双極子を p = α E {\displaystyle {\boldsymbol {p}}=\alpha {\boldsymbol {E}}} と表したときの係数 α を分極率と呼ぶ。
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