雨陰の発生が顕著な場所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/11/19 16:44 UTC 版)
高い山脈に隣接して平地があるようなところ、高低差の大きいところで発生しやすい。代表的な雨陰の発生地として、周りをアルプス山脈に囲まれて年中雨量が少ないスイスの盆地、山と季節風の影響で雨量が大きく変化するハワイ諸島などが挙げられる。 日本列島でも雨陰が発生する。季節風により、夏は日本海側、冬は太平洋側で雨陰になりやすく、降水量が少なくなる。高い山脈に囲まれた中部地方の高地では、どの方向からの風も雨陰となり、スイスと同じ状況になる。 雨陰が気候に与える影響は非常に大きい。季節風の影響で雨量の変化が大きい熱帯モンスーン気候(Am)、サバナ気候(Aw)、温帯夏雨気候(Cw)、地中海性気候(Cs)、亜寒帯冬季少雨気候(Dw)、高地地中海性気候(Ds)などは、雨陰の影響が大きいといえる。 雨陰により一年中乾燥することが原因でできた砂漠を雨陰砂漠(風下砂漠)という。パタゴニア東部、アタカマ砂漠、タクラマカン砂漠、コロラド砂漠などは雨陰砂漠である。
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