雨の中の二人とは? わかりやすく解説

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雨の中の二人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/10 04:56 UTC 版)

「雨の中の二人」
橋幸夫シングル
B面 ネェ、君、君
リリース
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル ビクター
作詞・作曲 宮川哲夫(作詞)
利根一郎(作曲)
一ノ瀬義孝(編曲)
チャート最高順位
  • 月間1位(『明星』第31回、33回)
  • 月間1位(『平凡』第26回)
橋幸夫 シングル 年表
ひとりの旅路
(1965年12月10日)
雨の中の二人君、星よりはるかなり
(1966年2月15日)
テンプレートを表示

雨の中の二人は、1966年1月15日にビクターレコードより発売された橋幸夫の75枚目のシングルである(SV-348)。田村正和が主演した[1]同名の松竹・ビクター提携映画の主題歌になっている。

概要

  • 橋の楽曲は、これまで「恋のインターチェンジ」や「僕等はみんな恋人さ」など一部の楽曲を除きほとんどの曲は、恩師の佐伯孝夫作詞、吉田正作曲であったが、1964年(昭和39年)ごろから、他の作家の曲が登場する。恩師の吉田自身が「一度、雰囲気を変えてみよう」と提案したとされる[2]
  • 本作を作詞している宮川哲夫とは、「さすらい者」や「未練」、「ひとりの旅路」ですでに共演しているが、作曲家の利根一郎とは本作が初共演となる。橋は利根について「吉田先生とは、また違う個性のメロディメーカー」と評し、同じく初共演となる編曲の一ノ瀬義孝について「クラシック畑の方で、バイオリン主体の編成が特にうまく、イントロの雨の感じを出したバイオリンには感動した」と記している[3]
  • この年、橋と宮川、利根、一ノ瀬で「汐風の中の二人」(6月)、「霧氷」(10月)と合計3枚のシングルをリリースしてヒットさせただけでなく、「夢みる港」(4月、吉永小百合とのデュエット曲)、「恋と涙の太陽(アメリアッチ)」(6月)のヒットもあり、「霧氷」で、第8回日本レコード大賞を受賞した。2回受賞者は橋が初めてであった。
  • レコード大賞は「霧氷」に決まったとはいえ、橋は、宮川、利根、一ノ瀬との最初の楽曲である「雨の中の二人」への思い入れも強く、本作を「幻のレコード大賞」と語っている[4]。またビクターは最初、「吉田先生に遠慮」したのか、あまり宣伝しなかったとされる[4]
  • c/wの「ネェ、君、君」は白鳥朝詠作詞、利根一郎の作曲によるもので、「雨の中二人」とは対照的な、利根のリズム歌謡となっている。

収録曲

  1. 雨の中の二人
    作詞:宮川哲夫、作曲:利根一郎、編曲:一ノ瀬義孝
  2. ネェ、君、君
    作詞:白鳥朝詠、作曲:利根一郎、編曲:寺岡真三

収録アルバム

  • 『橋幸夫 ザ・ベスト』(2012年7月25日)
  • 『橋幸夫ベスト~盆ダンス~』(2005年11月23日)
  • 『橋幸夫全曲集 』(2003年11月26日)
  • 『橋幸夫が選んだ橋幸夫ベスト40曲』(2000年10月4日)
  • 『橋幸夫 全曲集』(1999年10月21日)
  • 『<TWIN BEST>』(1998年11月6日)
  • 『<BEST ONE>』(1996年10月23日)

.... 他

映画

雨の中の二人
監督 桜井秀雄
脚本 高橋二三、桜井秀雄、熊谷勲
製作 沢村国男
出演者 田村正和
中村晃子
橋幸夫
音楽 小川寛興
撮影 荒野諒一
編集 杉原よ志
製作会社 松竹
公開 1966年4月16日
上映時間 81分
製作国 日本
言語 日本語
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本曲を題材とする映画が、1966年4月16日松竹系で公開された。81分。カラー。

本作は橋の曲を題材にしながら、珍しく橋が主演では無く、田村正和が主演、橋は自分自身の役で出演している。

DVD化はされてない。

スタッフ

  • 製作 - 沢村国男
  • 脚本 - 高橋二三、桜井秀雄、熊谷勲
  • 監督 - 桜井秀雄
  • 撮影 - 荒野諒一
  • 美術 - 森田郷平
  • 音楽 - 小川寛興
  • 録音 - 堀義臣
  • 照明 - 飯島博
  • 編集 - 杉原よ志
  • スチール - 赤井博且

出演者

同時上映

『男の魂』

エピソード

その他

  • c/wの「ネェ、君、君」は『黄金のニューリズム 』(2005年9月22日<COLEZO!>で復刻)に収録されている。
  • 特撮ドラマ『有言実行三姉妹シュシュトリアン』(フジテレビ)第23話「アジサイ仮面の心」で、この回の敵アジサイ仮面に対するシュシュトリアン口上は、本曲の歌い出しを使用した。

出典

  1. ^ “田村正和さん「VAN」とモッズスタイルを広めたスタイリッシュさ”. フライデーデジタル. (2021年7月19日). https://friday.kodansha.co.jp/article/181805 2021年8月13日閲覧。 
  2. ^ 橋幸夫著『シオクルカサ(潮来笠)の不思議な世界:エピソードで綴る波乱の歌手伝説』ISBN 978-4-87969-106-4 日刊現代(東京)2007/4 66頁
  3. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 60頁
  4. ^ a b 橋幸夫著『シオクルカサ(潮来笠)の不思議な世界:エピソードで綴る波乱の歌手伝説』前掲 66-67頁




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