離片萼と合片萼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 08:55 UTC 版)
萼片が1枚ずつ離生している (distinct) 場合、そのような萼は.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}離片萼(りへんがく) (離片がく、離萼; aposepalous calyx, polysepalous calyx, chorisepalous calyx, schizosepalous calyx, dialysepalous calyx) とよばれる (下図4a, b)。離片萼はアブラナ科、フウロソウ科、オトギリソウ科、ハコベ属 (ナデシコ科) などに見られる。一方、萼片が多少なりとも互いに合着している (connate) 場合、そのような萼は合片萼(ごうへんがく) (合片がく、合萼; gamosepalous calyx, synsepalous calyx) とよばれる (下図4c–e)。合片萼はナス科、シソ科、キキョウ科、ナデシコ属 (ナデシコ科) などに見られる。合片萼が筒状または壷状の構造となっている場合、これを萼筒(がくとう) (がく筒; calyx tube) とよぶ (下図4d, e)。合片萼の場合、ふつう先端側で各萼片が分かれて裂片となっており、このような裂片は萼裂片(がくれっぺん) (がく裂片; calyx lobe) とよばれる (下図4c, d)。萼裂片が小さい場合、特に萼歯(がくし) (がく歯; calyx teeth) ともよばれる (マメ科など) (下図4e)。 4a. フウロソウ属 (フウロソウ科) の離片萼. 4b. セイヨウミミナグサ (ナデシコ科) の離片萼. 4c. ヒレハリソウ (ムラサキ科) の合片萼 (基部で合着し萼裂片に分かれている). 4d. オドリコソウ (シソ科) の萼筒と細長い萼裂片. 4e. カラスノエンドウ (マメ科) の萼筒と萼歯.
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