防除に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 09:19 UTC 版)
「ツヤハダゴマダラカミキリ」の記事における「防除に関して」の解説
薬剤による防除が功を奏したとする報告としては、先述のDDVP乳剤を発生した木に注入する方法の他に、イミダクロプリドの発生地域への広範な散布によって高い防除効果を示したとする報告がある。また、中国においては幼虫の穿入孔にリン化アルミニウムを塗布した着火したマッチ棒を差込んでくん蒸する方法を行い、効果が出ているとの報告がある。しかしながら、いずれの薬剤を用いた方法も環境への影響が懸念される上、完全な防除には至らない。中国では、抵抗性ポプラの植栽等、抵抗性樹種への樹種転換の実施、これらの樹種を利用した混交林の造成といった間接的防除も行われているが、効果が現れにくい。現時点でもっとも確実性が高い積極的防除法は、アメリカ合衆国のニューヨーク州とイリノイ州で行われている以下のような施策であると考えられている。 本種の被害地からの拡散を防ぐため、被害を受ける可能性のある樹木の木材、生材木、薪、切り株、根、枝、木くず(直径0.5インチ以上)の移動制限を実施する。 被害地においては、被害樹を特定し、除去、破壊することによる物理的な防除を行う。 伐採した被害木の処理は、破砕処理によるチップ化か焼却で行う。
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