銀行貸出と金融緩和の効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 00:06 UTC 版)
「リフレーション」の記事における「銀行貸出と金融緩和の効果」の解説
日本の昭和恐慌からの回復過程での銀行貸出の増加は株価の上昇、生産の増加に約3年遅れて実現している。デフレからの脱却局面での生産の回復は、必ずしも貸出の増加を伴うものではなく、むしろデフレからの脱出が実現して貸出が増加した。これはデフレ予想からインフレ予想に変化すると、デフレ下でのバランスシート調整で積み上がったキャッシュが、財・サービスへの支出に向けられたことによって、景気回復が実現するためである。回復初期には企業の余剰資金(内部留保)、家計が抱え込んだ現金などが、設備投資や消費支出などのための資金需要に充当されるからである。昭和恐慌期の大企業による資金調達の内62.5%が内部資金の取り崩しによって行われ、また外部資金では株式が37.5%を占めた。
※この「銀行貸出と金融緩和の効果」の解説は、「リフレーション」の解説の一部です。
「銀行貸出と金融緩和の効果」を含む「リフレーション」の記事については、「リフレーション」の概要を参照ください。
- 銀行貸出と金融緩和の効果のページへのリンク