鉛ビスマスの腐食性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 18:27 UTC 版)
「加速器駆動未臨界炉」の記事における「鉛ビスマスの腐食性」の解説
ターゲットとして用いられる鉛ビスマスは、ナトリウムのように水と反応して水素を発生する金属ではなく、事故時に水をかけても危険性は低い。しかし鉄よりイオン化傾向が低いために、容器の鋼材が腐食したり、腐食剥離物や液体金属酸化物でスラグが発生する問題がある。そこで鉛ビスマス中の酸素濃度を電子制御管理することが、腐食やスラグ発生抑止に有効だと判明している。流路設計では、プール型(圧力容器に2次冷却材熱交換器を内蔵した形式)で万一、機器故障でスラグが発生しても流路閉塞しない流路設計が採用されている。MYRRHAでは耐食性と耐熱性から燃料被覆管の材料にはオーステナイト系ステンレス鋼が予定されている。
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