鉄砲玉の高齢化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 21:12 UTC 版)
鉄砲玉といえども必ずしも返り討ちに遭うわけではなく、後日、警察署に出頭して無傷のまま収監されるケースも少なくない。組織の威厳を守るために自ら進んで行う刑務所務めは、かつて暴力団の若手組員にとって出世コースの一つであったが、有期懲役の上限が20年から30年に引き上げられ、無期懲役も簡単に仮出所が望めない状況になると、老人になるまで出所できないケースも考えられるようになり、次第に魅力のあるものではなくなった。2019年に発生した鉄砲玉による殺人事件では、主犯の男の年齢が68歳と高齢であり、残りの人生すべてを刑務所で過ごすことがほぼ確実(事実上の終身刑)な状況であったことが話題となった。実際に男は裁判の開始前、事件発生後1年余りで病死している。
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