金ごき (かなごき)
稲、麦の脱穀、また、大豆の脱粒にも使われ、明治時代から昭和10年頃まで使用された。足踏脱穀機に続く動力脱穀機の普及により、使用されなくなった。歯の差し換えにより、歯の間隔を変え、稲用と麦用を使い分けたり、間隔を粗くして、藁のはかま取りに利用したりした。歯部は、竹製と鉄製があるが、殆ど鉄製であり、通常平面とするが湾曲させて凹面とし、扱き易くしたものもある。地域により、呼び名はさまざまで、かなこぎ、金ごき、千歯扱き、千こき、こまばし、はし等がある。現在、試験場等で、動力脱穀機の扱歯の打撃作用による胚部の損傷を避けるため、採取用に使われている。昭和10年代まで使用され、歯の差し換えにより、歯の間隔を変え、稲麦両用に使い分けることができる。高さ57cm、長さ96cm、重さ10kgである。 |
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