重役の人物像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 22:40 UTC 版)
重役は三男二女の父親であったり、女の子を持たない父親であったりと、プロフィールはその都度異なったが、キャラクターは「もの哀しく、ちょっと面白いお父さんや中年おじさん」で一貫していた。 猛妻の尻に敷かれ子供らに疎んじられる「中年男の悲哀」を基本に、「愚痴を交え、斜に構えた蘊蓄を世事に傾ける」「落ちと言った落ちが無い(その都度テーマを変え、次回に期待を抱かせつつ延々と続く)」路線は、後継番組『小沢昭一の小沢昭一的こころ』にそっくり承継されている。 重役のモデルは、向田の父であろうと森繁は想定し、向田の妹の向田和子も「父のことを誇張して書いてあるようなところがある」「茶化されている父本人に悟られまいと、番組開始を家族にも知らせていなかった」と述べているが、何度か番組を聴いた向田の父の反応は「時折自分に似ていると思っても、自分がモデルになっているとは全く思っていなかったようだ」というものであった。
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