酸素補給の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 06:59 UTC 版)
「ジョージ・マロリー」の記事における「酸素補給の問題」の解説
2001年に発見された第6キャンプの位置から、2人がそこから頂上に到達するのに11時間を要したと考えられる。当時2人は2本ずつ酸素ボンベを担いでいたが、これは普通に使えば8時間分であり、おそらく頂上にたどり着く前に酸素がなくなったのであろう(もちろん、少しずつ使う、あるいは使わずにいくことも不可能ではないが)。酸素ボンベのうち1本がファーストステップの手前で発見されている。これをもとに彼らの移動スピードを推測すると、彼らがセカンドステップに到着したときの酸素残量はよくて1時間半。セカンドステップから山頂まで少なくとも3時間かかるとすれば、酸素を切らさずに登頂するのは難しかったろう。 現代の登山家で無酸素登頂に成功している者もいるが、彼らは充分にトレーニングを積み、酸素をしっかりと吸い込んで最新の超軽量防寒着を着込んだ上、訓練されたシェルパの助けによって登頂している。マロリーがもし登頂できるとすれば、アーヴィンをファーストステップで待機させた場合のみだが、そうするとマロリーの腰についたザイルの傷が説明できない。ある者[誰?]は2人がセカンドステップを諦め、北壁ルートをたどろうとしたのではないかと考えるが、傍証はない。
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