遺伝子の特徴づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 15:31 UTC 版)
H19遺伝子には3つのSp1結合部位が存在するが、これらは欠失アッセイで転写活性を示さない配列に位置している。そのため、H19遺伝子の転写の調節に大きな寄与はしていないと考えられている。H19遺伝子にはC/EBP(英語版)ファミリーの転写因子の結合部位も含まれている。C/EBP転写因子結合部位の1つにはCpG部位も含まれている。このCpG部位のin vitroでのメチル化は、H19遺伝子の転写を強力に阻害する。 ヒトの絨毛がん由来細胞株では、H19の転写は5'側の上流領域と3'側の下流領域の双方から同時に制御されていることが判明している。このようなH19の同時かつ双方向的な調節には、AP2(英語版)転写因子ファミリーのメンバーが関与している可能性が示唆されている。 H19遺伝子の転写は、E2F1(英語版)転写因子の存在によっても活性化されることが示されている。
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