遺伝子に関する研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 02:10 UTC 版)
2014年に行われた常染色体DNAの研究では、チリ人は平均して51.85%(±5.44%)のヨーロッパ系、44.34%(±3.9%)の先住民系、3.81%(±0.45%)のアフリカ系のDNAを保有していることが分かった。 ある遺伝学的な研究では、首都サンティアゴの住民の平均的な遺伝子プールは、中産階級では70%の人がヨーロッパ系、30%の人が先住民系で、下層階級では41%がヨーロッパ系、59%が先住民系、また上流階級では91%がヨーロッパ系、30%が先住民系であった。また、ヨーロッパ系移民の多いコンセプシオンの住民の遺伝子プールは、ヨーロッパ系が75%、先住民系が25%で、同様の地域のバルパライソではヨーロッパ系が77%、先住民系が23%であった。一方、南部と北部では、先住民系の遺伝情報が多い傾向にある。 ある研究では、サンティアゴ住民のミトコンドリアDNA(母から子へ受け継がれる)のうち平均して84%は先住民系であるのに対し、父から子へ受つがっるY染色体はヨーロッパ系が約70%、先住民系が6~15%であった。これは、白人の男性と先住民の女性の間で混血が進んだためと考えられる。 チリ大学が以前出版した公衆衛生に関する書籍には、チリ人の30%はコーカソイドで、メスティーソが65%、先住民が残りの5%であると記されていた。
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