選択式デフロック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 09:48 UTC 版)
選択式デフロック(セレクタブル・デフロック、Selectable locker)とは、運転席から差動装置の開放・固定を任意に選択できるデフロックである。この形式は下記の多くの方式で実装される。 圧縮空気(空圧) エンジン吸気圧(バキューム圧、負圧)でダイアフラムを作動させるもの。 Ox Lockerに代表される、ケーブル駆動。 Eaton社のELockerに代表される、電気式ソレノイドや電磁石を用いるもの。ただし、純正品でもこのような電動式が採用され始めており、日産自動車は日産・フロンティアや日産・エクステラのオプション品に電動選択式デフロックを採用し、2011年にはフォード・スーパーデューティー F-250やF-350 SRW 4WDモデルに390米ドルでオプション設定された。長所 - 通常はオープンデフとして機能し、必要に応じて、または望まれた場合にのみデフロック状態を提供でき、ドライバビリティや操縦性が大きく改善されている。 短所 - 構造が複雑となり、部品点数が増大する。いくつかの選択式デフロックは作動のために停車する必要がある。運転手にも地形を先読みする技術が必要となる。技量の劣る運転手が、必ずしも差動の固定が必要ない局面でデフロックを作動させて走行することで、駆動系統に多大なストレスを掛けることにも繋がる。
※この「選択式デフロック」の解説は、「デフロック」の解説の一部です。
「選択式デフロック」を含む「デフロック」の記事については、「デフロック」の概要を参照ください。
- 選択式デフロックのページへのリンク