道家・新出文献との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 02:40 UTC 版)
清貧を重んじた人物像などから、顔回はしばしば道家と結び付けられる。玄学の時代に書かれた『論語集解』では、先進第十一に出てくる「空」字に関して、顔回を道家の人物であるかのように解釈している。 『荘子』では、孔子と顔回の二人の会話がしばしば描かれ、特に大宗師篇では、二人が儒家思想を否定して道家思想を肯定する、という会話が描かれる。このことにちなみ、郭沫若は、荘周が儒家八派の一派「顔氏之儒」出身の人物であると推測している。 20世紀末、顔回が登場する新出文献がいくつか発見された。その例として、上博楚簡『顔淵問於孔子』、同『君子為礼』がある。この内『顔淵問於孔子』は、その道家的内容から、荘周後学の著作とする推測がある。
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