過去に検討された4種類の構成・諸元
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 08:07 UTC 版)
「アリアン6」の記事における「過去に検討された4種類の構成・諸元」の解説
人工衛星の単機打ち上げを目的としており、低軌道に10tから20t、太陽同期軌道に4t、静止トランスファ軌道に3tから8t程度の能力をもつロケットとして、以下の4種類の構成が検討されていた。この2013年の段階ではNGL PPH案が採用された。 NGL PPH基本は第1段と第2段に推力135トンの共通の固体ロケットモータを使用し、第1段にはこれを3基、第2段には1基使用する「マルチPリニア」と呼ばれる構成。第3段には液体酸素と液体水素を推進剤とするVinciエンジンを使用したH28ステージを用いる。Pは固体燃料を意味する「Poudre(パウダー)」、Hは水素を意味する「ハイドロゲン」の頭文字である。静止軌道へのペイロード投入能力は3tから6.5tである。 NGL HHSC第1段に新規開発した液体酸素と液体水素を推進剤とする高推力な二段燃焼サイクルエンジンを使用したH156ステージを用い、第2段にVinciエンジンを使用したH26ステージを用いる構成。必要に応じてP20固体ロケットブースタを2基毎に6基まで装着する。第1段をCCBとしてデルタIVヘビーのように用いることで低軌道へ25tの衛星を投入することが可能。 NGL HHGG第1段に新規開発した液体酸素と液体水素を推進剤とする高推力なガス発生器サイクルエンジンを使用したH170ステージを用い、第2段にVinciエンジンを使用したH30ステージを用いる構成。必要に応じてP20固体ロケットブースタを2基毎に6基まで装着する。 NGL CH第1段に新規開発した液体酸素とメタンを推進剤とするエンジンを2基クラスタしたC342ステージを用い、第2段にVinciエンジンを使用したH30ステージを用いる構成。必要に応じてP40固体ロケットブースタを2基装着する。
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