通称「レ・サンチュリ」について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 07:15 UTC 版)
「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の記事における「通称「レ・サンチュリ」について」の解説
「レ・サンチュリ」(「百詩篇」「百詩篇集」、内容については後述を参照。この項目でだけ便宜上「レ・サンチュリ」とカナで表記)は現在ではノストラダムスの『予言集』の通称として流布しているが、ノストラダムス自身がそのような通称を用いていた形跡は今のところ見つかっていない。 書誌学者アントワーヌ・デュ・ヴェルディエは、1585年に出版した書誌のなかで、ジャン・ドラがノストラダムスに心酔していたことを記した際に「ノストラダムスのレ・サンチュリの」(des centuries de Nostrdamus)という表現を用いているが、これなどはかなり早い時期の用例である。また、書名として「レ・サンチュリ」を用いた最古の例は、ジャン=エメ・ド・シャヴィニーの『故ミシェル・ド・ノストラダムス師のレ・サンチュリと占筮に関するボーヌのド・シャヴィニー殿の注釈』(Commentaires du Sr. de Chavigny Beaunois sur les Centuries et Prognostications de feu M. Michel de Nostradamus, Paris, 1596)とみなされている。 なお、『予言集』そのもののタイトルとして「サンチュリ」が用いられた最古の例は、ルーアン高等法院が1611年2月9日に出版販売許可を与えた『ミシェル・ノストラダムス師のレ・サンチュリと驚異の予言』である。また、19世紀末までに出された130種以上の版の中で「サンチュリ」とだけ書かれている(言い換えれば「サンチュリと予言」などの様に補足的な言葉が含まれていない)『予言集』の版は、『ミシェル・ノストラダムス師の真のサンチュリ』(ルーアン、1649年)だけである。
※この「通称「レ・サンチュリ」について」の解説は、「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の解説の一部です。
「通称「レ・サンチュリ」について」を含む「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の記事については、「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の概要を参照ください。
- 通称「レ・サンチュリ」についてのページへのリンク