透過照明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 18:19 UTC 版)
光学顕微鏡で分解能を高めるには対物レンズの開口数を大きくしなければならない。しかし、標本を透過光で照らす場合、照明も同程度の開口数が無いと対物レンズの開口が一部しか使われずに無駄になってしまう。照明光を集光レンズで集光するだけでは光源(白熱電球など)との距離を大きくとれないため熱の影響を受けやすいことや、視野のみを照らすように絞り込むのが難しいので迷光が発生しやすいことなどの欠点がある。単純なクリティカル照明では、標本面に結像する光源のフィラメント像が観察の邪魔になる上に、標本上に熱が集中するという欠点があった。 これに対してケーラー照明では、光源を直接用いるのではなく、集光レンズを通した光を標本に加える。このことにより以下のような利点がある。 標本や対物レンズから光源を離すことができ、熱の影響を受けにくい 光源の実像を集光レンズの前側焦点に置くことで照明光は平行光となり、標本面に熱焦点が無いことでも熱の影響を受けにくくなる 倍率を適当に設定することで大きな実像を作れるので、光源は小さなものを用いることができる 投影レンズのあとに絞りを置くことにより、視野外への光をさえぎって迷光をへらせる 実像のところに絞りを置くことにより、目的に応じて開口数を調節できる
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