透過現象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 00:48 UTC 版)
伝送線路のインピーダンスが変化する点などにおいて、反射と透過の現象が起きる。入射してきた波が異なるインピーダンスの伝送線路に透過する波を「透過波」という。 電圧の入射波を V i {\displaystyle V_{i}} 、反射波を V r {\displaystyle V_{r}} 、透過波を V t {\displaystyle V_{t}} 、電流の入射波を I i {\displaystyle I_{i}} 、反射波を I r {\displaystyle I_{r}} 、透過波を I t {\displaystyle I_{t}} とするとき、以下の関係が成り立つ。 V t = V i + V r {\displaystyle V_{t}=V_{i}+V_{r}} I t = I i − I r {\displaystyle I_{t}=I_{i}-I_{r}} また、透過波と入射波の比を、それぞれ電圧透過係数、電流透過係数という。 電圧透過係数は以下である。 V t V i = V i + V r V i = ( 1 + ρ ) {\displaystyle {\frac {V_{t}}{V_{i}}}={\frac {V_{i}+V_{r}}{V_{i}}}=(1+\rho )} 電流透過係数は以下である。 I t I i = I i − I r I i = ( 1 − ρ ) {\displaystyle {\frac {I_{t}}{I_{i}}}={\frac {I_{i}-I_{r}}{I_{i}}}=(1-\rho )}
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