近隣地域への感染拡大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 23:58 UTC 版)
「マルセイユの大ペスト」の記事における「近隣地域への感染拡大」の解説
詳細は「fr:Peste d'Arles (1720-1721)」を参照 マルセイユだけでなく、アルル、エクサン・プロヴァンス、トゥーロン等のプロヴァンス地方の他の都市にも感染は広がった。これらの大都市の周辺にあるアローシュ、カシス、オーバーニュ、マリニャーヌ等の町々もまたペストの影響を受けた。城壁に守られたラ・シオタだけはペストを免れた。 ラングドックとコムタはアルルとアヴィニョンの影響を受けた。ボーセアの町はペストを免れたが、伝統ある市場を封鎖するという思慮ある対策によるものと考えられている。 ジェヴォーダン(フランス語版)はマルベジョルズやメンデの町ともどもペストの流行地であった。ジェヴォーダンでは死者は「わずか」5500人とされているが、それはその地域の総人口の41%であった。カヌールグでは総人口の64%、マルベジョルズでは53%が犠牲となった。 全体としては総人口40万人のうち、マルセイユを含めると9万 から12万人がペストにより死亡したと考えられる。1722年末にアヴィニョンとオレンジで発生した流行を最後に漸くペストは収束した。
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