近年のアレンジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 05:47 UTC 版)
近年の絵本版やアニメ版には様々なアレンジが加わっている。 例えば、二番目の翁は、単に舞が不得手だったのではなく、性格も悪かったという脚色がみられる。アニメーションテレビ番組『まんが日本昔ばなし』で紹介されたストーリーが、そのような「正直じいさんが得をし、意地悪じいさんが損をする」例である。 さらには、瘤が増えて落ち込む意地悪な翁に陽気な翁が歌と踊りを教えて元気付け、意地悪な翁は立ち直り、村人とも上手く付き合えるようになる、という展開もある。別の絵本では、瘤が二つとも自然にとれる。 夢枕獏には「陰陽師 瘤取り晴明」(イラスト:村上豊)という作品がある。頬に瘤のある双子は、京の都では有名な薬師で安倍晴明の知人という設定。 夏目房之介が『デキゴトロジー』で扱ったパロディ:「あるところに、小太りのじいさんがいた。おしまい」。 ひろさちや『昔話にはウラがある』でも、「こぶとりじいさん」とは「小太りなおじいさん」だと思っていた若い女性の話題が登場する。話を語ってきかせると、「それはおかしい。こぶを取ったのは鬼で、じいさんは取られたのだから、こぶとられじいさん が正しい」という反論があったという。
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